2018年12月8日土曜日

セレッソ大阪18年シーズン総括 選手編成編 Part1


 4回目のシーズン総括。今回は選手編成編。ちなみにですが、プレー現象等に関しては、他の方が総括してくださると思うし、おそらくそれをしているうちに新体制が決まっていそうなので、選手編成編とレディースで18年度の総括は終わりにします。




Ⅰ 17-18年シーズン移籍市場

移籍選手
  選手名 移籍先 備考
GK アン・ジュンス 鹿児島ユナイテッドFC 期限付き移籍
GK 圍 謙太朗 アビスパ福岡 期限付き移籍
GK 武田 博行 東京ヴェルディ 17年期限付き。完全移籍へ移行
DF 庄司 朋乃也 ツエーゲン金沢 期限付き移籍延長
DF 池田 樹雷人 愛媛FC
17年バンコクGへ期限付き移籍
DF 椋原 健太 ファジアーノ岡山 17年広島へ期限付き移籍
DF 温井 駿斗 栃木SC  
MF 丸岡 満 レノファ山口FC 期限付き移籍
MF 阪本 将基 鹿児島ユナイテッドFC  
MF 関口 訓光 ベガルタ仙台  
MF 清原 翔平 ツエーゲン金沢 17年徳島へ期限付き移籍
FW 岸本 武流 水戸ホーリーホック 期限付き移籍
FW リカルド・サントス ファジアーノ岡山  

 期限付き移籍だった選手が武田、池田、庄司、椋原、丸岡、清原の計6名。
庄司以外は完全移籍で各チームへ。阪本は契約満了、トライアウトを経て鹿児島へ。

 韓国U-20代表でU-20W杯に参加後、途中怪我はあったものの、U-23の1stチョイスだったアン・ジュンスが鹿児島へ。U-23で出場機会を得るものの、ルヴァン杯1試合のみに終わった圍は、FC東京在籍時のGKコーチがいる福岡へ。
 U-23では舩木との併用が続いた温井は、J2昇格を果たした完全移籍で栃木SC。U-23トップスコアラーの岸本は、活躍を評価され水戸へ期限付き移籍。出場機会が見込めなかったリカルド・サントスも岡山へ。関口がシーズン開幕直後に仙台に、清原が徳島への期限付き移籍を経て金沢へ復帰と、それぞれ古巣への帰還もあった。

 選手の入れ替えはあったものの、17年シーズン10試合以上に出場したのは関口、リカルド・サントスのみで、その2人も構想外という形ではあったので、戦力的なマイナスは無かった。


加入選手
  選手名 前所属 備考
GK 永石 拓海 福岡大学 17年特別指定選手
DF 片山 瑛一 ファジアーノ岡山  
MF 魚里 直哉 関西学院大学  
MF 田中 亜土夢 HJKヘルシンキ  
MF チャウワット バンコク・グラス 期限付き加入
MF オスマル  FCソウル 期限付き加入
MF 水沼 宏太 FC東京 17年期限付き。完全移籍へ移行
FW 安藤 瑞季 長崎総合科学大付属高  
FW 山田 寛人 セレッソ大阪U-18 17年2種登録
FW 中島 元彦 セレッソ大阪U-18 17年2種登録
FW ヤン・ドンヒョン 浦項スーティラーズ  
FW 高木 俊幸 浦和レッズ  

 ユニバーシアード代表で第3GK兼U-23の永石を17年5月時点で獲得。U-18からはCFの山田寛人、FWだけでなくサイド、ボランチもこなす中島元彦の2名が昇格。高校生では長崎総合科学大学付属高校の安藤瑞季を争奪戦の末に獲得。前線にタイプが違う有望な選手を揃えた。また提携を結んでいるBGからチャウワット、関西学院大学からU-18出身の魚里を獲得。それぞれU-23での活動がメインとなった。

 即戦力では、17年シーズン飛躍の立役者となった水沼宏太を完全移籍で獲得。岡山からロングスローと身体能力の高さが売りで、DFラインすべてをこなす片山。浦和から左サイドからのドリブルが持ち味の高木俊幸をそれぞれ完全移籍で獲得。
 海外からは2列目で豊富な運動量が持ち味の田中亜土夢、過密日程に耐えられるかどうか微妙だった選手層のボランチに加わったのは、Kリーグ屈指のボランチ・オスマル。杉本健勇の欧州移籍、澤上の怪我と開幕前から何かと不安だったセンターフォワードには、17年Kリーグ得点ランキング2位のヤン・ドンヒョンが加わった。



Ⅱ 選手編成

 大型補強とまではいかないが、堅実に実力者を補強したオフ。ただ問題は、それがチーム編成においてベストだったかどうか。

年齢 選手数 選手名          
37 1 茂庭 照幸          
36 0            
35 0            
34 1 酒本 憲幸          
33 1 ヤン・ドンヒョン          
32 3 丹野 研太 藤本 康太 田中 裕介      
31 4 キム・ジンヒョン 山下 達也 ソウザ 田中 亜土夢    
30 1 オスマル          
29 4 水沼 宏太 清武 弘嗣 山村 和也 柿谷 曜一朗    
28 3 丸橋 祐介 マテイ・ヨニッチ 山口 蛍      
27 4 松田 陸 片山 瑛一 福満 隆貴 高木 俊幸    
26 1 杉本 健勇          
25 2 木本 恭生 澤上 竜二        
24 2 秋山 大地 山内 寛史        
23 2 永石 拓海 魚里 直哉        
22 4 沖野 将基 西本 雅崇 チャウワット 米澤 令衣    
21 0            
20 6 茂木 秀 森下 怜哉 舩木 翔 大山 武蔵 斧澤 隼輝 山根 永遠
19 3 安藤 瑞季 山田 寛人 中島 元彦      
見づらいですが、ご了承下さい。
年齢は満2018年4月2日~2019年4月1日。(数え方に関しては後悔してる)
 ピンクが新加入選手、黄色が17年シーズン公式戦20試合出場選手、黄緑が公式戦15試合以上20試合未満出場選手。20試合以上出場した選手のうち、最年少は当時23歳だった秋山大地。リーグ戦で20試合以上に出場した選手に限ると、大卒2年目だった木本恭生の24歳が最年少。


Ⅲ 他チームとの比較
 既に17年主力として活躍している中堅世代。一方でU-23活動開始以降、そこからトップチームに定着したのが秋山と大学出身の木本、澤上の3名という、少し物足りなさが残る『リオデジャネイロ世代』の選手層の薄さを解消することは無かった。前述した通り、17年シーズンで最年少の主力は24歳の木本恭生で、それ以外はほとんどが30歳目前の選手。現在全盛期であっても、5年先を考えると明らかに27~31歳の世代が多い。

 1つ断りを入れると、この世代の選手を補強するな、という訳ではない。すぐにレギュラーに割って入る力があるならば獲得すべきだし、チームに足りないポイントを押さえた選手ならば、獲得すべきだ。これに関しては最後に書いています…。


 少しだけセレッソの編成のアンバランスさに着目したところで、J1の別の3チームと比較。まずは昨シーズンに引き続き、リーグ戦連覇を果たした川崎フロンターレ。
年齢 選手数 選手名        
38 1 中村 憲剛        
37 0          
36 1 大久保 嘉人        
35 0          
34 1 チョン・ソンリョン        
33 1 田坂 祐介        
32 2 武岡 優斗 家長 昭博      
31 1 小林 悠        
30 4 新井 章太 舞行龍ジェームズ 森谷 賢太郎 エドゥアルド・ネット  
29 2 エウシーニョ 阿部 浩之      
28 3 安藤 駿介 登里 享平 斎藤 学    
27 3 谷口 彰悟 下田 北斗 赤崎 秀平    
26 2 車屋 紳太郎 大島 僚太      
25 4 奈良 竜樹 エドゥアルド 長谷川 竜也 鈴木 雄斗  
24 2 ポーム・ウィリアム 知念 慶      
23 3 守田 英正 脇阪 泰斗 カイオ・セザール    
22 0          
21 0          
20 2 タビナス・ジェファーソン 田中 碧      
19 0          
18 1 宮代 大聖        

平均年齢 27.5
公式戦10試合以上出場平均年齢 28.6
5試合以上出場者平均年齢 28.8


 全体の平均年齢と、公式戦10試合以上出場選手の平均年齢が+1.1しか変わらない。また上記メンバーは今シーズン所属した全選手。ここから夏に移籍した大久保嘉人、エドゥアルド・ネットを除いた場合は、以下のようになった。

大久保・Aネット抜き  
公式戦10試合以上出場平均年齢 28.1
5試合以上出場者平均年齢 28.4

 大久保のポジションを大卒2年目の知念が埋めて、エドゥアルドネット移籍後は大卒1年目の守田がレギュラーを奪取。その後日本代表まで登り詰めた。また終盤戦には20歳の田中碧も中堅世代からリザーブのポジションを奪取、リーグ戦初得点を記録している。また期限付き移籍中の三好、板倉もそれぞれ札幌と仙台で主力として活躍。リーグ連覇の中でも世代交代に着手することに成功している。
 

 ここからはセレッソ大阪同様に、U-23チームを持つ2チーム。まずはFC東京。
年齢 人数          
37 1 前田 遼一        
36 0          
35 0          
34 0          
33 2 丹羽 大輝 梶山 陽平      
32 2 高萩 洋次郎 リンス      
31 3 林 彰洋 森重 真人 太田 宏介    
30 2 永井 謙佑 吉本 一謙      
29 2 大久保 択生 丸山 祐市      
28 4 米本 拓司 田邉 草民 東 慶悟 ディエゴ・オリヴェイラ  
27 1 チャン・ヒョンス        
26 1 大森 晃太郎        
25 2 橋本 挙人 富樫 敬真      
24 2 室屋 成 山田 将之      
23 2 平岡 翼 矢島 輝一      
22 2 小川 諒也 ジャキット      
21 2 柳 貴博 リッピ・ヴェローゾ      
20 5 廣末 陸 波多野 豪 岡崎 慎 内田 宅哉 鈴木 喜丈
19 2 品田 愛斗 原 大智      
18 1 平川 怜        
17 1 久保 建英        

平均年齢 25.6
TOP公式戦10試合以上出場 27.6
TOP公式戦5試合以上出場 28.5

 主力は28~32歳が多く、17歳の久保建英(横浜F・マリノスへ期限付き移籍)含めての数字なので、平均年齢は想像していたよりも少し低い。

では夏に移籍した久保、丸山、吉本抜きではどうなるのか。
TOP公式戦10試合以上出場 29.7
TOP公式戦5試合以上出場 29.0

 平均年齢が30歳とセレッソ以上の平均年齢の高さ。丸山、吉本移籍後のセンターバックのバックアップを岡崎が台頭するも、丹羽の獲得によって徐々に出場機会を減らすことに。丸山、吉本を放出するも以前ガンバ大阪で長谷川監督の元ともに3冠を獲得した丹羽、リンスの両ベテランを獲得するなど、こちらも世代交代には課題を残すチームである。


 最後にU-23チームでは過去最高の成績をあげたガンバ大阪。
年齢 人数            
39 1 遠藤 保仁          
38 0            
37 0            
36 1 今野 泰幸          
35 1 藤本 淳吾          
34 0            
33 0            
32 2 東口 順昭 渡邉 千真        
31 0            
30 5 ファビオ 藤春 廣輝 米倉 恒貴 倉田 秋 長沢 駿  
29 1 オ・ジェソク          
28 1 菅沼 駿哉          
27 1 泉澤 仁          
26 1 ファン・ウィジョ          
25 6 鈴木 椋大 西野 貴治 井出 遥也 小野瀬 康介 アデミウソン 矢島 慎也
24 1 三浦 弦太          
23 1 森 勇人          
22 2 林 瑞輝 妹尾 直哉        
21 6 初瀬 亮 野田 裕喜 市丸 瑞希 高木 彰人 一美 和成 マテウス
20 3 高 宇洋 高江 麗央 食野 亮太郎      
19 5 山口 竜弥 松田 陸 芝本 蓮 福田 湧矢 白井 陽斗  
18 2 谷 晃生 中村 敬斗        

平均年齢 24.8
TOP公式戦10試合以上出場 27.1
TOP公式戦5試合以上出場 27.3

 レヴィー・クルピ、宮本恒靖ともに若手を積極起用しただけあり、マテウスを除く22歳以下の選手でも、トップチーム公式戦10試合出場選手が7名もいる。それでいてU-23は昇格ラインまでもう少しという位置でシーズンを終えただけに、宮本体制の充実さが表れている。
 遠藤保仁、今野泰幸の2大巨頭はともかく、三浦の獲得、台頭でこれまでのDFリーダーだった丹羽大輝と円満な形で別れ、ベテランになりつつある倉田がいる2列目には小野瀬と、中堅世代の飛躍もかなり目立つ。主力サイドバックが全員30歳以上となり、肝心の初瀬は移籍の可能性有りと、サイドバックに関してはU-23からの台頭が待たれるが、バランスはとても良い。若い選手が出場機会を掴んでいる反面、オ・ジェソク~ファン・ウィジョの世代は選手数そのものが少なすぎるように映る。今季補強ポイントは今年27歳前後の選手と、フィジカル的に今後3年間が最も充実している選手かもしれない。



Ⅳ 『サッカーは年齢ではない』が…

 最後にセレッソ大阪。
・今シーズンの出場試合
年齢選手数選手      
371茂庭 照幸      
360       
350       
341酒本 憲幸      
331ヤン・ドンヒョン      
323丹野 研太藤本 康太田中 裕介    
314キム・ジンヒョン山下 達也ソウザ田中 亜土夢   
301オスマル      
294水沼 宏太清武 弘嗣山村 和也柿谷 曜一朗   
283丸橋 祐介マテイ・ヨニッチ山口 蛍    
274松田 陸片山 瑛一福満 隆貴高木 俊幸   
261杉本 健勇      
252木本 恭生澤上 竜二     
242秋山 大地山内 寛史     
232永石 拓海魚里 直哉     
224沖野 将基西本 雅崇チャウワット米澤 令衣   
210       
207茂木 秀森下 怜哉舩木 翔大山 武蔵斧澤 隼輝山根 永遠ピアス・ウェリング
193安藤 瑞季山田 寛人中島 元彦    
182瀬古 歩夢喜田 陽     
赤色が公式戦10試合以上出場。黄緑が5試合以上出場。途中加入のピアス、プロ契約となった瀬古、喜田を含めた選手。
 5試合以上出場した選手の最年少が秋山大地、山内寛史。最も山内は95年2月生まれなので、正式な数え方をすれば23歳だが…。また赤色表記の選手でも、片山、田中亜土夢の2名は公式戦先発出場試合は10試合未満。

チーム全体平均年齢 25.6
TOP公式戦10試合以上出場平均年齢 28.9
TOP5試合以上出場 27.6
TOP公式戦10試合以上先発平均年齢 28.7
 平均年齢は16年以降3クラブがU-23チームを運営、平均化しても参考にはならないと思うので、公式戦出場数を条件とした平均年齢を参考にしたい。U-23チームを持つ分、他のチームと比べても当然低い。ただし公式戦10試合以上出場選手に限ると、28.9歳とほとんど29歳であり、5試合以上に条件を下げてもさほど変わらない。

 先ほどのガンバ大阪とは真逆で、今後世代としてはベテラン扱いになる世代が圧倒的に多い。ただ個人的に今回ピックアップするのはガンバでなく、FC東京。


J1チーム23歳以下選手の出場試合数(画像)



 






 

 上記グラフは18年全J1チームで、23歳以下の選手が何試合公式戦(ACL、スルガ杯含む)に出場したかを表したものです。※青が10試合以上、赤が5試合以上10試合未満
 ※札幌は三好、仙台は板倉、名古屋は宮原込みでの数字。また2018年11月末時に他クラブへ完全移籍・契約解除となった選手(G大阪・マテウス、柏・中谷)は除外。


 10試合以上出場している選手が最も多いのは8名の湘南。名古屋は9試合出場が3名。ルヴァンカップにU-21枠が常設された為、1チームを除けば5試合以上の出場機会が確保出来ている。

 先に述べておくと、若い選手を起用すればいい訳ではない。場合によっては、若手起用が長期的にみてもマイナスになることもある。ただし、比較しても分かるようにセレッソ大阪は異常だ。23歳以下で最も出場試合が多いのが西本雅崇の4試合。その西本も7月の中断明けは全くトップチームに絡めず、U-23でもチャウワットに役割を奪われることが多くなっていった。

 またこの1年間だけでなく、現在の大熊清GM体制となった2015年以降からのことではある。

  10試合以上出場 5~9試合 3~4試合 1~2試合
15年 パブロ 秋山 小暮 永井、沖野、前川、阪本
16年 澤上   丸岡 木本、秋山
17年※リーグ戦のみ 秋山 丸岡   西本
17年※リーグ戦除く 秋山 舩木 瀬古、庄司、西本 喜田
18年※リーグ戦のみ       安藤、西本
18年※リーグ戦除く       森下、舩木、斧澤、西本

 15年には、当時監督だったアウトゥオリが前川大河を高く評価していたものの、強化部よる新外国人獲得によって構想が全て狂うなど、ちぐはぐさが目立った15年以降、出場試合も時間も減っている。

 前述したように、U-23を持つクラブで最も良いバランスを持っているのはガンバ大阪だろう。しかしながら、中堅世代の数が少ないガンバと、中堅世代が主軸を担うセレッソを比較すること自体、ナンセンスに近い。そのようなこともあり、FC東京との比較を図ろうとした訳だ。
 そしてグラフや全選手を見れば分かるように、幾ら主力の平均年齢が30歳に近いFC東京であっても、23歳以下の選手もトップチームでの出場機会は確保出来ており、また小川は一時期太田宏介からレギュラーを奪取している。
 対するセレッソ大阪だが、上記表を見ても分かる通り、そもそもの出場機会が全く得られないままシーズンを終えた。特に残念だったのはルヴァンカップ。アンダーカテゴリーに選手を送り出したことで、U-21枠を起用する必要が無く、最年少が25歳の木本という布陣で湘南に挑んだこと。その世代の選手を起用する必要が無く、また起用したい選手がいなかったのかもしれないが、この辺りで現体制に限界を感じてしまったのも事実。

 「サッカーは年齢ではない」とワールドカップメンバー選考後に長友佑都がTwitterで意見を述べた。それは間違っているとは全く思わない。なぜなら『4年に1度のワールドカップ』だから。そしてここまで書き上げたのは『毎年、毎週、毎日状況が変わるクラブチーム』である。


Ⅵ 痛みを伴う移籍市場へ

 主力だけでなく、そのバックアップも26~32歳が集中していた17年のセレッソ大阪。そして今シーズン獲得した他チームから移籍してきた選手も同じ世代のプレーヤー。他チームでは誰か1人が主軸となっている年代(22歳~25歳)では、木本以外芽が出ないまま2018年が終了。怪我に苦しんだ秋山、澤上はいるにせよ、彼らも来年でそれぞれ25歳と26歳。今季J3で活躍した選手、J2の期限付き移籍先で活躍した選手の台頭は当然ながら期待しているが、一方で即戦力となる23歳以下の補強は必至だ。
 それに伴う痛み(コアプレーヤーの放出)は当然ながら避けられないし。むしろそれはここ数年の編成を見る限り必然であり、また必要なことでもある。

 今季は実質的には戦力として計算しておらず、契約満了となった功労者2人(茂庭照幸、酒本憲幸)に対しても、昨年もしくは今夏にクラブが移籍先を探していれば、彼らがプレーヤーとして輝く時間はあったはず。少なくとも契約満了が発表された時点ではオファー待ち、ということが無いように、クラブ側がもっと考慮すべきだった。クラブの貢献者であり、引退後にも活躍を期待したい彼らをオファー待ちという状況にすることは、本来あってはならないことだ。


 今冬の移籍市場においては、5年先の強化も考えなければいけない選手編成であるのは間違いないし、それは選手獲得と同じくらいの規模で、人員整備も必要だ。
 
Ⅶ Part1ということは…

 Part2もあります。本来は1回のみの更新の予定でしたが、思いのほか長くなったので、分けさせてもらいます。

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