2018年11月22日木曜日

セレッソ大阪18年シーズン総括 Part2

Part2です。

アンカー・ボランチ
契約選手 加入年 満年齢 前所属 18年戦力
オスマル 2018 31 FCソウル 主力
山口 蛍 2016 29 ハノーファー96 主力
秋山 大地 2013 25 セレッソ大阪U-18 バックアップ
喜田 陽 2019 19 セレッソ大阪U-18 U-23主力
平均年齢   26.0    
2ndポジション  
藤本 康太 2005 33 熊本国府高校  
木本 恭生 2016 26 福岡大学  
瀬古 歩夢 2018 19 セレッソ大阪U-18  

 Kリーグで無双を誇ったオスマルをシーズン直前に補強。かなりの高額な投資となったが、このポジションの層を考慮すれば致し方ないところではあった。
 秋山のパフォーマンスに少し物足りなさがあった理由が、U-23での喜田陽のパフォーマンス。18歳で迎えた今シーズンはU-23のみの活動で、J3でも屈指のボランチへと飛躍を遂げた。来年で山口蛍が29歳と、世代交代を頭の片隅に置かなければいけないチーム状態。年代別代表の活動もあるが、ルヴァンカップのU-21枠で観てみたい選手であることは間違いない。


インサイドハーフ・ボランチ
契約選手 加入年 年齢 前所属 18年評価
ソウザ 2016 32 ECバイーア 主力
山村 和也 2016 30 鹿島アントラーズ 主力
西本 雅崇 2015 23 セレッソ大阪U-18 U-23主力
チャウワット 2018 23 バンコク・グラス U-23リザーブ
平均年齢   27.0    
2ndポジション  
丸岡 満 2016 24 V・ファーレン長崎  
前川 大河 2015 23 セレッソ大阪U-18  
オスマル 2018 31 FCソウル  
清武 弘嗣 2017 30 セビージャFC  
山口 蛍 2016 29 ハノーファー96  
斧澤 隼輝 2017 21 セレッソ大阪U-18  
中島 元彦 2018 20 セレッソ大阪U-18  

 相変わらず夏場にコンディションを落としたものの、それを補う力を持つソウザ。負傷離脱もあったが今年も様々なポジションで力を発揮した山村の2人がチームを救ったが、その後が続かなかった。西本はトップチームで出場機会を得るも大きなアピールは出来ず、チャウワットはスタミナとプレーの持続性、ポジショニングに課題がありU-23でも出場機会が限られた。



~19年への展望~
 ソウザ、山口蛍、山村、オスマルとアラサー4人の次に期待していた木本が、本格的にセンターバックへ。バンコク・グラスが期限付き移籍満了を発表しているチャウワットを除くリオ世代の選手が秋山大地、西本雅崇の2人のみで、上記4人を脅かす存在には至っていないのが現状。前川は徳島でインサイドを担当したが、J1でボランチ2枚のうちの1人と考えるタイプではない。東京五輪世代に面白い選手が多い分、主力級の選手が移籍しない限り、無理に投資をする必要性は無い気もするが、年齢構成とポジションニングを正せる選手が少ないだけに、上手くニーズにハマる選手が居れば強化ポイントにしても良さそう。最も、複数人の流出は必至ではあるが…。





右サイドアタッカー
契約選手 加入年 年齢 前所属 18年戦力
水沼 宏太 2017 30 FC東京 主力
福満 隆貴 2017 28 レノファ山口FC リザーブ
斧澤 隼輝 2017 21 セレッソ大阪U-18 U-23主力
平均年齢   26.3    
2ndポジション  
山内 寛史 2017 25 早稲田大学  
丸岡 満 2016 24 V・ファーレン長崎  
前川 大河 2015 23 セレッソ大阪U-18  
田中 亜土夢 2018 32 HJKヘルシンキ  
清武 弘嗣 2017 30 セビージャFC  
山口 蛍 2016 29 ハノーファー96  
西本 雅崇 2015 23 セレッソ大阪U-18  
山根 永遠 2017 21 サンフレッチェ広島U-18  
中島 元彦 2018 20 セレッソ大阪U-18  

 水沼宏太から始まり福満が一時期レギュラーを獲得したが、夏場以降は清武、終盤戦は水沼が再度主力を奪取。ドリブラーが多い中、貴重なクロッサー及び豊富な運動量を誇る水沼の存在はやはり大きい。それでも中でのプレーに固執しているところもあるのは、チーム状態の悪さをもろに感じてしまう。また昨シーズンは柿谷がセカンドターゲットでも機能していたが、今年はそこが機能せず、第32節を終わってアシストが1のみという寂しい数字に。
 U-23では昨シーズン左サイドに入ることが多かった斧澤が担当。シャドープレーヤーとしては柿谷や高木よりも評価されると思っていたが、トップチームに絡むことは無かった。





左サイドアタッカー
契約選手 加入年 年齢 前所属 18年戦力
田中 亜土夢 2018 32 HJKヘルシンキ リザーブ
清武 弘嗣 2017 30 セビージャFC 主力
高木 俊幸 2018 28 浦和レッズ 主力
山根 永遠 2017 21 サンフレッチェ広島U-18 U-23主力
平均年齢   27.8    
2ndポジション  
山内 寛史 2017 25 早稲田大学  
丸岡 満 2016 24 V・ファーレン長崎  
前川 大河 2015 23 セレッソ大阪U-18  
柿谷 曜一朗 2016 30 FCバーゼル  
福満 隆貴 2017 28 レノファ山口FC  
杉本 健勇 2016 27 川崎フロンターレ  
澤上 竜二 2017 26 大阪体育大学  
米澤 令衣 2015 23 レノファ山口FC  
斧澤 隼輝 2017 21 セレッソ大阪U-18  
中島 元彦 2018 20 セレッソ大阪U-18  
安藤 瑞季 2018 20 長崎総合科学大学付属高校  

 2列目ならばどこでもこなす清武は左サイドでカウント。攻撃のアクセントとなっている高木俊幸は、第32節を終わってチームトップタイの6ゴール。弄られキャラと見た目に騙されてはいるが、やはりヴェルディユース。シュート数はチーム2位の数字だ。
 清武はコンディション次第として、田中亜土夢が秋口になって徐々にチームにフィット。単年契約とは考えにくいので、来季に期待したい。
 U-23では魚里直哉がガイナーレ鳥取へ移籍後は、ほとんど山根永遠が担当。元々FWだったこともあり、ビルドアップとクロス精度に課題はあるが、ドリブルやDFラインとの駆け引きのみならず、高さはないもののヘディング技術の高さを生かして、セカンドターゲットとしても上手く機能している。



~19年展望~
 技術やスピードはあるものの、まだ粗さがあるU-23のサイドアタッカー陣。ただ粗さはあって当然でもあり、シャドーもおそらく出来るから、ルヴァンカップで起用して欲しかった。
 チーム全体に言えるが、ここもコアプレーヤーのほとんどが30代前半もしくは20代後半。各プレーヤーのクオリティに対しては言う事はないが、編成のバランスの悪さが目立つ。清武の稼働率の悪さも考慮して、ある程度の資金を準備して若いワイドアタッカーの補強に走っても良いかもしれない。





トップ下・シャドー
契約選手 加入年 年齢 前所属 18年戦力
丸岡 満 2016 24 V・ファーレン長崎 バックアップ
前川 大河 2015 23 セレッソ大阪U-18 主力
柿谷 曜一朗 2016 30 FCバーゼル 主力
中島 元彦 2018 20 セレッソ大阪U-18 U-23主力
平均年齢   24.25    
2ndポジション  
山内 寛史 2017 25 早稲田大学
田中 亜土夢 2018 32 HJKヘルシンキ  
清武 弘嗣 2017 30 セビージャFC  
水沼 宏太 2017 30 FC東京
山村 和也 2016 30 鹿島アントラーズ
福満 隆貴 2017 28 レノファ山口FC  
高木 俊幸 2018 28 浦和レッズ
澤上 竜二 2017 26 大阪体育大学  
山根 永遠 2017 21 サンフレッチェ広島U-18  
斧澤 隼輝 2017 21 セレッソ大阪U-18  

 山村、清武を別ポジションでカウントしたので選手数は期限付き移籍中の2名を合わせて4名。
 主軸は柿谷だが、16年、17年と続いた怪我の影響もあってか、トップスピードに乗らないシーンや、ボールコントロールを誤るシーンも珍しくなくなってきた。トップコンディション時のパフォーマンスの破壊力は誰もが知っているだけに、かなりもどかしい。これがフィジカルの影響なのか、メンタル面での影響なのかは分からないが、今夏ガンバ大阪からのオファーを断って残留した後のパフォーマンスや彼の姿は、どこか寂しさを感じてしまう。
 柿谷以外の前川、中島はインサイド、サイドでもプレーが出来て、ミドルサードでのドリブルとパスに優れる。特に前川はシュート成功率の低さが気になるところではあるが、システム変換にも柔軟に対応出来る力は持っているだけに、去就関係なく彼ら2人の活躍には期待したい。



~19年展望~
 システムはもちろん、それ以外の変化にも柔軟に対応出来る10番(トップ下)が求められる昨今。前川大河は理想的ではあるが、フィニッシャーとしてはまだ弱い。ミドルエリアでのプレーを得意とする選手は一定数居るが、計算出来るかとなれば話は別。
 『インサイドでストライカーの役割を担えるプレーヤー』とまでは言えないが(高い!)、それに近いプレーヤーが現れるとかなり楽ではある。清武弘嗣って言うプレーヤーなんだが。





センターフォワード
契約選手 加入年 年齢 前所属 18年戦力
山内 寛史 2017 25 早稲田大学 主力
岸本 武流 2017 22 セレッソ大阪U-18 主力
ヤン・ドンヒョン 2018 34 浦項スーティラーズ バックアップ
杉本 健勇 2016 27 川崎フロンターレ 主力
澤上 竜二 2017 26 大阪体育大学 バックアップ
米澤 令衣 2015 23 レノファ山口FC U-23主力
ピアス・ウェリング 2018 21 メルボルン・ビクトリー U-23リザーブ
山田 寛人 2018 20 セレッソ大阪U-18 U-23リザーブ
安藤 瑞季 2018 20 長崎総合科学大学付属高校 U-23リザーブ
平均年齢   24.4    
2ndポジション  
山村 和也 2016 30 鹿島アントラーズ  
柿谷 曜一朗 2016 30 FCバーゼル  
中島 元彦 2018 20 セレッソ大阪U-18  


 17年Jリーグ・Kリーグ得点ランキング2位のコンビが期待外れの数字に終わり、期待の澤上も2度の負傷離脱。山田、安藤は少ないチャンスを生かせず、米澤は柿谷タイプのCFなので尹体制ではサイドハーフとして構想内という、最悪な結果に終わってしまった。
 期限付き移籍中の2名が主力として計算されてはいるものの、数字は残せていない。

~19年展望~
 他のポジションと違い、ここは22歳以下が多すぎる。また米澤令衣はブラウブリッツ秋田、レノファ山口在籍時の出場時間を計算すると、既にA契約条件を満たしている。
 前述した通り、他のポジションと違って若い選手が多いポジション。大熊GMの好みからして、日本人FWではなく、エアバトルが出来る外国人を補強することになりそうだが…。




~カンタン総括~
 現在保有権を持つ選手の平均年齢が25.3。この時点で察する方もいるが、これはU-23で活動している選手も入れての平均。U-23で活動している選手を除いた平均年齢は28.8歳(西本のみカウント)。年齢云々でサッカーをしている訳ではないが、ナショナルチームならまだしも、クラブのトップチームがこの平均年齢というのは高すぎるし、27~23歳世代(主にリオ世代)が他チームと比較する必要が無いほど薄い。
 どのポジションを補強すべきか云々よりも、まず人員整備が必至な状況であるのは間違いない。

 まだ残り2試合あるので、全体的な総括は12月にする予定ではいるが、なぜこのようなアンバランスな編成になったのか?またこの人数をまとめきれなかった責任はどこにあるのか?尹体制を徹底的にフィードバック出来るのか?という疑問符を付きまとったまま、シーズンを終えることになりそう。