2020年6月2日火曜日

セレッソ大阪の選手動向の歩み~2008年~

2008年移籍市場

 07年に広島がまさかの降格。ストヤノフ、槙野、柏木、森崎兄弟、佐藤寿人などタレント陣の移籍の噂があったものの、移籍したのは駒野とウェズレイのみ。反則級なチーム&タレントを擁してJ2へと殴り込んできた。

 浦和、G大阪が大型補強を敢行した一方、J2では山形がU-23日本代表のFW豊田に加え、柏から長谷川悠を獲得。監督には小林伸二氏を招聘し、昇格候補として堂々と名乗りを挙げた。






セレッソ大阪
古橋のみならず、香川、森島といった若手選手の去就にも注目が集まったが、放出は吉田、ゼ・カルロスのみに留めることに。ただ主力の慰留が中心だったということもあり、戦力の上積みというより、あくまで補充という形に。

2列目、FW陣の世代交代は成功した2007年シーズン。それでもDF陣、そして3列目は選手層以外にも不安要素が多く、J1昇格に向けては不安材料として挙げられていた。

計算出来るSBが右の柳沢、左の尾亦を除くと丹羽のみ。前線が充実している分、3列目とDFラインのバックアップがひ弱過ぎる不安材料を持ったまま、J1昇格大本命の広島に挑むこととなった。


PRESIDENT 出原 弘之
 ヤンマーエネルギーシステム常務取締役営業部長から2004年に就任し、任期満了に伴い退任。課題だったハード面の課題はもちろん、経営面での課題も解消出来ず、最後(?)の締めとしてはカルビ監督。詳しくは【セレッソ 長居第2 囲む】で検索してね。

NEW PRESIDENT 藤田 信良
 ヤンマー()コミュニケーション推進部部長より就任。


IN
GK 丹野 研太→V・ファーレン長崎(Loan Back
 全社、全地を終えて復帰。天皇杯では3試合に出場。

GK 鈴木 正人→徳島ヴォルティス(Loan Back)
 ダヴィの一件はあったものの、徳島では22試合に出場。相澤、山本での競争となる。

GK 相澤 貴志→川崎フロンターレ(Loan

 川島永嗣加入までは川崎の正GK。加入時は正GKの最右翼。

DF 尾亦 弘友希→湘南ベルマーレ
 左利きのサイドバックが補強ポイントのチーム。1つの目玉として獲得したクロッサー。

MF 黒木 聖仁→日章学園高校

 中盤プレーヤーの若返り方針の1人として獲得。CHの若手が補強ポイントだっただけに、1年目からサテライトでも出場機会を掴める編成だった。

FW カレカ→ザスパ草津
 07年の草津戦での活躍に目が留まり獲得。小松、古橋、カレカ、柿谷のうち誰かで2トップを形成する形になった。

FW 白谷 建人→国見高校

 国見高校出身、福岡との争奪戦の末による獲得と、この経歴だけで大久保嘉人2世と期待された。キャンプ時点でもクルピから高い評価を受けていた。



OUT
GK ジウバーニ→契約満了
 出場機会もなく退団。ただサテライトリーグでは起用されていたので、3rdGKという立ち位置ではあった。

GK 吉田 宗弘→アビスパ福岡
 05年のベストイレブンプレーヤーも、クルピからの信頼は薄かった。移籍後の福岡、町田でもセレッソ同様に正GKとして活躍し現役引退。町田、G大阪、京都とGKコーチとしての経験を積み、現在は岡山に所属している。いつか帰って来て欲しい貢献者。

GK 多田 大介→愛媛FC
 2003年には下川から正GKの座を奪うも、04年は伊藤、翌年は吉田と常に実績のある選手が加入し、07年は4thまで序列が下がっていた。若手のGKが育たない環境にかなり危機感を持つ要因ではあった。

DF 宮本 卓也→モンテディオ山形
 マルチプレーヤーとして重宝されていた反面、攻撃面を考えるとボランチ、サイドバックでは物足りなさを感じていたクルピ。終盤戦は出場機会を失い小林伸二監督に引き抜かれる形で移籍。山形移籍後はJ1昇格及びJ1定着に大きく貢献し福岡へ。2014年からはセレッソ大阪サッカースクールコーチに。現在は和歌山のエリートコースを担当。徐々に好成績を残しているだけに、そろそろ全国での好成績も期待したいところ。

DF 山崎 哲也→大分トリニータ
 いぶし銀そのものだったDF08年大分へ復帰し、同年現役引退。コーチとしてのキャリアを積み、2013年には大分U-18監督に就任。大分U-18初のプレミア昇格を果たすなど、育成年代で結果を残し続けている。

MF ゼ・カルロス→ボタフォゴFR
 チーム歴代ブラジル人の中でも5本の指に入るであろう、愛されブラジリアン。精度の高いボールを蹴るも、3バックのウイングバック以外だとポジショニングがメチャクチャになってしまうなど、雑さが目立ってしまった。

MF 堂柿 龍一→関西学院大学
 06年シーズンのルーキーであったテクニシャンも、2年のプロ生活を終えて関学大へ復学。

FW 苔口 卓也→ジェフユナイテッド千葉・市原(Loan)
 クルピ体制で出番を失ったU-23日本代表の快速アタッカー。クルピ体制では出場機会が無いこと、また北京五輪へのアピールの為、主力の大量流出、フロントのゴタゴタと、降格間違いなしと呼ばれていた千葉へローン移籍することとなった。





2008年夏移籍市場

 推定3億円の移籍金で千葉からG大阪に移籍した水本裕貴が、出場機会を得る為に京都サンガF.Cへ完全移籍。京都は清水からフェルナンジーニョも獲得するなど、オフの移籍市場同様に、積極補強に動いた。
 J2では序盤から広島が独走。その後を山形、仙台、セレッソが追い湘南、鳥栖もじわじわと追い上げる展開となっていた。一方で降格組の甲府と横浜FCは、最後までチーム状況が向上せず、昇格争いに絡むことは無かった。


セレッソ大阪
期待していた左SBの尾亦が第4節の仙台戦で全治2カ月の負傷、復帰明けの夏場にはアキレス腱断裂の大怪我。その他にも柳沢、江添、羽田、濱田、ジェルマーノ、古橋など負傷離脱が相次ぎ、むしろ元気だったのが労基に引っかかるレベルで試合に出ていた香川真司だけなんじゃないのか?というほどの野戦病院化となっていた。

 大型連勝もあれば連敗もありなど、昇格争いには加わっているものの、選手層に関しては最早崩壊寸前、1番元気な香川真司も北京五輪とA代表で不在期間が長いということで、各ポジションの補強が急務であった。


IN

DF 平島 崇→京都サンガF.CLoan
 07年京都のJ1昇格に大きく貢献するも、J1では出場機会を失った中での獲得。尾亦の長期離脱によって失われたサイドバックの秩序を取り戻す。

DF ジウトン→ジョインヴィレECLoan
 ブラジル人C契約ガチャ第2弾。手薄な左サイドバックの選手ということもあり、当初から紅白戦ではサブ組で常時起用されていたとのこと。

MF 青山 隼→名古屋グランパスエイト(Loan
 CHに戦線離脱が続出し、そろそろ黒木をリザーブに入れざるを得ない状況に…?となりそうなタイミングで獲得した、調子乗り世代のボランチ。アレー、ジェルマーノともに調子を落としていた時期だっただけに、期待値はかなり高かった。
 また名古屋ではサイドバックで起用されていたとのことなので、本人からしても、心機一転の移籍となった。

MF 乾 貴士→横浜F・マリノス(Loan
 誰もが目を疑った移籍劇。確かに中堅のアタッカーが欲しかったが、この当時(今も)は乾を獲得出来るとは思ってもいなかった。香川が代表ウィーク離脱することが多かっただけに、それに替わるクオリティを発揮出来る選手となれば、例え半年間であっても、乾という選択肢は最高の補強と思っていた。

FW カイオ→アトレチコ・パラナエンセ(Loan
 負傷期間が長い古橋の代役、またカレカ移籍に伴い空いた外国人枠を埋める選手として獲得。


OUT
FW カレカ→湘南ベルマーレ
 ある意味2008年を象徴するような選手。セレッソでは全くインパクトを残せずに、夏湘南へ移籍。移籍後初出場が対セレッソのゲーム終盤の途中出場で、移籍後初ゴールとなる決勝点を奪い、その試合限りで湘南を退団という悪魔を見せつけられた。

FW 森島 康仁→大分トリニータ(Loan
 07年、西澤明訓から20番を引き継ぎ、U-20W杯で脚光を浴びる活躍を見せるも、クルピと合わずにベンチ外が続く。移籍志願、セレッソとしても南津守に置いているメリットは少ないということもあり、ACL圏内も射程圏内だった大分への期限付き移籍が決定。翌年からは完全移籍となった。この期限付き移籍は当時かなりの荒れ具合だった。
 移籍後の910月のナショナルウィークではまさかのA代表選出。高原の大不振、田中達也の怪我もあって、苦肉の策の玉田圭司1トップ大作戦をしていたから、岡田監督からしたら藁にも縋る感じではあったのだろう。
 ちなみに、これに伴う移籍金が大分の財政を苦しめることとなり、結果的に10年シーズンの移籍市場へと繋がることとなった反面、森島は嫌がらせにあったことも後に語っている。
大分では2012年シーズンのJ1昇格に貢献し、その後川崎、磐田へと移り、2019年は藤枝MYFCで、J3ベストイレブン級の活躍を果たした。





2008年シーズン
 モリシの引退試合でまろやかになったが、秋口の失速が大きく響き、最終節で昇格失敗を叩きつけられた。野戦病院化を止められないことはもちろん、香川真司の代表選考が続き、ベストメンバーを組める試合の方が圧倒的に少なかったのも1つの原因。またクルピ氏がGK陣営に大きな不満を持っていたように、ディフェンス陣のテコ入れに関しては、もう少し資金をつぎ込みたかった。

梶野氏は仙台戦後にクルピ更迭を考えていたようだが、継続を選択。幸いにも資金面はある程度確保できるということはもちろん、香川真司も早々に残留表明、乾貴士も完全移籍とポジティブな気持ちで翌シーズンに挑めることとなった。



セレッソ大阪U-18の主な卒業生
GK 石川 雄一朗
HONDA FC
MF 面家 康生
…桃山学院大学→MIOびわこ滋賀
FW 中東 優治
…桃山学院大学→アミティエSC

2020年4月23日木曜日

セレッソ大阪の選手・編成動向の歩み~2007年~

2007年移籍市場
 2005年からFIFAクラブW杯が開催。またこの年から開催国枠(Jリーグ覇者)も創設され、ACL出場権利が無くとも、Jリーグ優勝さえすれば欧州覇者、南米覇者と対戦出来るビッグチャンスがあるということもあり、資金力豊富なクラブが大型補強に乗り出した。
 FC東京は福西崇史、ワンチョペというドイツW杯を経験した2人を、浦和は当時国内最高額となる、推定35000万円の移籍金で阿部勇樹を獲得するなど、積極補強に動くチームも多かった。

 またドイツW杯後からオシム氏が日本代表監督となったことで、代表選考の基準が大きく変わったことにより、欧州移籍に消極的となる選手も増えた一方で、宮本恒靖や三都主アレサンドロなど、中堅選手の欧州移籍も一部では行われた。
 セレッソ以外の降格組で見ると、福岡はリトバルスキーを招聘し、京都はDF秋田、森岡という元日本代表選手に加え倉貫、平島などを獲得。1年でのJ1復帰を掲げ両クラブは動き出した。
 

セレッソ大阪
2002年以来のJ2。勝点数が27であった以上、残留に値するチームではなかったし、16位に入っていても降格は避けられなかっただろう。
吉田、柳本、久藤、森島、西澤以外にも、バックアップも中堅からベテランに差し掛かる選手が多く、リザーブメンバーを含めた若返り方針を図ったのが2006年移籍市場。その年に加入したのが山下達也、香川真司、森島康仁、小松塁などである。

 また2007年の大阪世界陸上開催の改修工事及び本番で、06年終盤から07年終盤の約1年間、大阪長居スタジアムがシーズン終盤まで使用不可であった。その期間は長居第2陸上競技場をホームとして使用したが、世界陸上開催期間は長居第2も使用出来ず、兵庫県の三木防災陸上競技場、福井県のテクノポートでの開催を余儀なくされた。
 長居はもちろんのこと、長居第2も使用できないということ。またJ2降格により大幅な収入源が必至な状況であり、選手を含めた人件費のコストカットが必要であった。
 そのような状況もあり、J1昇格は当然目標ではあったものの、若手選手を積極起用して土台を作ろう、というような1年の始まりだった。


Manager 塚田 雄二
 小林伸二氏解任後に育成アドバイザーから就任。就任がGW直前だったから、ドイツWおけば、また違った形になっていたのかもしれないが、西村GMとの関係の深さが痣となったのかもしれない。
 W杯中断明けは名波、大久保の加入によって個で打開出来る試合は多くなるものの、チームとしては無策状態であり、そうなると降格は避けられない形であった。
 06年の成績不振の責任をとり退任。その後は20193月までの10年間、山梨学院大学スポーツ科学部教授の傍ら、サッカー部監督に就任。09年都リーグ3部優勝、翌年2部優勝し1部へ。関東大学2部への昇格は果たせなかったが、都リーグ1部では常にトップ3に入るチームへと作り上げた。

Physical Coach 高木 昭次
 静岡県でキャリアを積み、2005年よりHONDAから加入。ベテランの多いチームではあったものの、野戦病院化を喰い止めることも出来なかった。2008年からは仙台のフィジカルコーチに就任したものの、急性大動脈解離を患ってしまう。それでも2013年には徳島で現役復帰し、同年シーズンにJ1昇格。2014年には、初となる古巣のセレッソとの対戦も果たした。
2017年には、古巣で地元のHONDA.FCへ復帰。2020年となる現在も在籍している。


New Manager 都並 敏史
 ヤンツーこと柳下正明氏という可能性もあったが、都並氏に。2005年は仙台で指揮を執り4位という成績。
 当初は都並監督主体の元、チーム作りを進めていたが、序盤あまりにも勝てず、当時コーチだった手倉森誠が主導権を持つようになってから躍進。その為仙台時代の評価はかなり低い。2006年のヴェルディでも、ラモスは残留したが都並のみ解任された。そのような中での監督就任だった為、疑問の声もあった。

New Physical Coach 生駒 武志
 広島のトップチームを4年間担当した、宝塚市出身の専門家。磐田では育成年代の黄金期を作った実績も。

New GK Coach 藤川 孝幸
 甲南大学サッカー部の監督を1年間務めた後、都並氏からの要望もありセレッソへ。


IN
GK 山本 浩正→ジュビロ磐田
 2ndGKとして獲得。磐田ではリーグ制覇にも貢献したが、出場機会はそれ以降激減。再起を図る移籍となった。

DF 羽田 憲司→鹿島アントラーズ(Loan
 2001年のワールドユースで指揮を執っていた西村GMが高く評価していたCB。当初はCBCHだけでなくSBでもテストされた。

DF 柳沢 将之→東京ヴェルディ1969
 待望のサイドバックの選手。SB「も」出来る選手ばかりだったチームにおいては貴重な補強となった。

DF 阪田 章裕→立命館大学
 FC東京、京都との争奪戦の末に獲得。資金も乏しく、新監督も微妙なのが分かっているこの年にオファーして、よく来てくれたなぁと。

DF 丹羽 竜平→ヴィッセル神戸(Loan
 年代別代表の遠征に帯同している間に移籍が決まった。J2神戸では40試合に出場。期待の若手だった彼の移籍は、即戦力選手の補強の影響があったにせよ、サポーターを失望させるものだった。

MF アレー→ポタフォゴ(Loan
 J1やリーガエスパニョーラからのオファーもあったらしいが、セレッソを選択。『スペイン1部からのオファーを断って極東へ』『U-20ブラジル代表』『セレソン1試合(親善試合)』等の経歴は、今でこそパチモン感が半端ではないが、当時はまだ経歴がモノを言うところもあり、アレーもそのうちの1人だった。
20歳前後の選手がリーガエスパニョーラのオファー断ってJ2に来る時点で疑えよ。当時のセレッソサポーター。』と憤る人もいるだろうが、当時のサポーター達はあまりにも様々なモノを失い、そんな経歴にすら万歳三唱をしないとやってられない程追いつめられていたのだ。戦力でいえば、06年シーズン期待外れに終わったピンゴの後釜として加入。身体能力の高さは抜群だった。

FW
 小松 塁→V・ファーレン長崎(Loan Back

 当時九州リーグだった長崎が全国社会人サッカー選手権(以下:全社)、全国地域サッカーリーグ決勝大会(以下:全地)の為に緊急補強した選手のうちの1人。近年は大学で実績のある選手や、Jリーグで実績を挙げた選手でも地域リーグにゴロゴロ在籍しているので、あまりこのような移籍は見ないが、当時は多かった。

FW 高木 ケイン→ウェリントン
 G大阪の練習にも参加していたという、18歳の日系ニュージーランド人。180cm以上ということで期待を込めての獲得だったのだろう。

FW キム・シンヨン→漢陽大学
 韓国大学でも有望な1人として挙げられていたストライカー。いきなり背番号10を背負うことになった。明らかに10番タイプではないのだけど…。


OUT
GK 鈴木 正人→徳島ヴォルティス(Loan
 2006年に伊藤とのトレードで加入するも、出場機会に恵まれず。Jリーグ参入3年目で、前年度J2最下位の徳島へ期限付き移籍となった。

DF 柳本 啓成→現役引退
 3バックの左として活躍も、怪我やスプリント能力の低下によって徐々にパフォーマンス力が低下。惜しまれつつも現役引退となった。
 現在は地元の奈良県でフットサル施設『YANAGI FIELD』を開業。数年に1度開催されるOB戦にも積極的に参加して頂いており、一部の層から絶大なる人気を得ている。

DF ブルーノ・クアドロス→コンサドーレ札幌
 05年堅守を支えたジェントルマン。意識の高さを称賛する声も多く、選手も残留を望んだが、高年俸もあり契約満了。元々はブラジル帰国の予定だったが、昇格を争うであろう札幌への移籍。また年俸が推定4,000万円と、べらぼうに高い訳ではなかったので、やはりフロントに問題があったのでは?という声もあり、ブルーノというよりもフロントに失望する人も多くいた。
 07年の札幌は、ブルーノが中心となったチームでJ1へ。ここで札幌は大きな過ちを犯したのが、前線にブラジル人を並べたいという方針を採った為、1年でブルーノは札幌を去ることに(ここから札幌のブラジル人CH&FWガチャが始まる)。08年からはFC東京へ完全移籍。09年にはナビスコカップ制覇に大きく貢献し、2012年に現役引退。
 2016年からは札幌のコーチとして再来日。進藤亮佑や福森晃斗、キム・ミンテなどの若手選手を代表候補になるCBへと育てている。

MF ピンゴ→AAポンチ・プレッタ
 Jリーグに来るブラジリアンにおいて、時々現れる『真面目で寡黙』の典型的な選手。ブルーノ、カルロスというブラジル人コンビがいながらも、最後までフィットすることが出来ず、終盤戦は怪我で離脱。不本意な形で日本を去ることに。

MF 有村 直紀→ザスパ草津U-23
 秀岳館高校から2006年に加入するも出場機会は訪れず、07年から新設されたチームへ。

MF 山田 卓也→横浜FC
 06年の補強の目玉ではあったが、長期離脱もあり本来の力を発揮できず、J1に初昇格を果たした横浜FCへ。その後鳥栖で主力としてプレーし、アメリカへ。その後は奈良クラブ、FC今治へと移籍し、現役を引退した。

MF 下村 東美→ジェフユナイテッド千葉・市原
 05年の躍進の中では若手だっただけに、向こう5年はボランチ下村で安泰と言われていたが、阿部が浦和へ移籍した穴を埋めるべく千葉へ。始動日になっても合流せずゴネた結果の移籍なので、この年離れた選手の中では、唯一対戦時にブーイングで迎えられた。
  ただ東美に移籍金12000万円というのは、ちょっと美味しい思いをさせてもらったかもしれない。千葉、山形、湘南、北九州と渡り歩き2014年に現役引退。2015年の西京極でのレジェンドマッチでは、セレッソ側として参加。コールも起きて和解(?)を果たした。

MF 河村 崇大→ジュビロ磐田(Loan Back
 名波加入後は水を得た魚だったが、それまでに時間が掛かり過ぎた。翌年からは川崎でプレー。2010年から2016年にかけてはタイでプレー。タイリーグで日本人の評価を高めた第一人者である。

MF 名波 浩→ジュビロ磐田(Loan Back
 加入時は誰もが踊ったファンタジスタ。一時はセレッソ残留目前となっていたが、ラモス瑠偉の熱烈オファーによってヴェルディへ。08年に磐田で現役引退。
 キャスターとして活動していたが、2014年にセレッソ大阪から監督就任の要請。一時は前向きな姿勢を見せたが、条件面で合わずに破綻。2015年秋から磐田の監督に就任し、2019年夏まで指揮を執った。人を惹きつける能力は、おそらく日本人で1番の持ち主だろう。次は何処へ?

FW 大久保 嘉人→ヴィッセル神戸
 サポーターも、そして本人も残留を希望していたが、クラブ財政の関係で移籍以外の選択肢を与えることが出来なかった。始動日直前に約3億円近くの移籍金を残して神戸へ。神戸加入の発表はセレッソサポーターからするとショッキングな形ではあった。
 神戸で再び欧州移籍をするも、ヴォルフスブルクでマガトにキレられて半年で神戸へ。
 J2降格後に川崎へ移籍し、3年連続得点王に。FC東京、磐田を経て2020年より東京ヴェルディへ。

FW ジャパ→SERカシアス・ド・スル(Loan Back
 アンドレに次ぐブラジル人C契約ガチャPart2。セレッソでの活躍は無かったものの、2013年には当時関西1部だったFC大阪でプレー。2016年には中国2部で18ゴールを挙げている。

FW 西澤 明訓→清水エスパルス
 常々「最後は地元の清水で引退したい」という言葉を残していたこと。またコンディションからして、5年もプレー出来る状態ではないと誰もが悟っていた分、この移籍は、誰もが清水に送り出す以外の選択肢は無いと考えていた。

FW 柿本 倫明→湘南ベルマーレ(Loan Back
 04年シーズンに10ゴール、05年シーズンにJ215ゴールを挙げたことを評価され獲得。西澤のバックアップとして黒部に替わる活躍を期待していたが、25試合で1ゴールと結果を残すことが出来なかった。
 2008年に当時北信越リーグだった松本山雅FCへ移籍。引退試合では、セレッソで仲の良かった名波が主体となった一面も。

FW 徳重 隆明→京都サンガF.CLoan
 未だに一部の層から絶大なる人気を集めている徳さん。アタッカーとしての勝負強さとキック精度の高さで、時にモリシのバックアップとして、またジョーカーとして貴重な働きをしていただけに、当時昇格を争うライバルとなる京都への移籍は、フロントにかなりの批判が集まった。
 07年は京都で主力として活躍し完全移籍。2009年にはJ23年連続最下位に終わった徳島へ。50試合で12ゴールを挙げる活躍。2011年のJ1昇格争いでは2度のPK失敗はあったものの、当時弱小だった徳島をJ2強豪チームへと押し上げた第一人者であることは変わりない。2014年に現役引退後は、JFLデンソー在籍時に住んでいた名古屋の一般企業への就職を発表。セレッソのOB戦にも参加してくれる。










2007年夏移籍市場
三浦俊也体制が光る札幌の独走を、福岡、湘南、京都、仙台、山形が追いかける展開。一方、『日本人で守ってブラジル人で攻める』という、古き良きJリーグを体現していた東京ヴェルディと、世代交代を急ぎ過ぎたセレッソは下位に低迷。体制を一新し、巻き返しを図ることに。


セレッソ大阪
 第1クールを勝点159位(13チーム)と、とても昇格を狙うチームとは思えない程の堕落ぶりだったチーム。一部メンバー以外は固定出来ず、新外国人選手はフィットせず、他の選手も経験の無さも露わとなる試合も。
体制が変わった中で、まずは編成の立て直しを図るべく、明らかに今後起用される見込みがないFW2人を放出。3列目の選手層が明らかにJ1昇格争いをするチームでは無かった為、そこに司令塔の役割を果たせる左利きのジェルマーノを獲得。資金力の乏しさは相変わらずなので大きな補強は1人のみだったが、チーム再建の為、まずは淡路島キャンプを実施することになった。


GM 西村 昭宏
 成績不振の責任をとる形で解任。成績やクラブ状況を見れば残念でもないし当たり前だし、2006年の成績の在処を塚田さんだけに預けたのは印象的にも悪かった。
 解任後はJFAを経て高知ユナイテッドの監督に。2017年からはGMに専念し、2020年からはGM兼任監督としてJFLを戦う。

Manager 都並 敏史
 開幕3連敗の時点で解任論が浮上していたが、第2クールまで我慢。それでも藤川コーチと共に解任となった。4バックをしたいのに計算出来るSBが柳沢だけ。主力として起用したい若手選手は、年代別代表遠征等での離脱することが多いなど、明らかにフロントが用意した構想に問題があるのでは?と今見ても思ってしまうところも。
また戦力と各選手の状況を考慮すれば、解任という決断をするには早すぎるという意見の方が多く、結果的にはクルピへの交代は吉の方向に進んだ訳だが、この解任には同情の声が多かった。
ただ苔口と古橋に対し、ターゲットマンをやらせていた時点で、個人的にはこのタイミングで良かったとは思うし、クラブ内の閉鎖的な空気を一度ぶち壊すという意味では、この解任は正解だったかもしれない。都並氏は明らかに被害者だけど。
 2008年は3年契約で横浜FCの監督に就任するも、1年で解任。その後は解説者及びタレントとして活動し、2019年より関東1部のブリオベッカ浦安の監督に就任。

Coach 勝矢 寿延
 2005年よりトップチームのコーチに就任していたが、梶野氏を中心とした人事異動に伴い、スカウト総括責任者に。

Physical Coach 生駒 武志

GK Coach 藤川 孝幸


NEW GM
 梶野 智

西村氏の後任として再就任。選手時代の監督であるレヴィー・クルピ氏を招聘。

NEW Manager レヴィー・クルピ
 10年ぶりの復帰。2002年にはセレゾン監督として日韓W杯で指揮を振るう可能性もあった模様。

NEW HEAD



IN
GK ジウバーニ→グレミオ(Loan
 レヴィー・クルピ&梶野体制によるブラジル人C契約ガチャPart1で、セレッソ大阪公式HPの歴代選手にも掲載されていない。日本人GKを信頼していなかったクルピの要望を、とりあえずC契約で誤魔化す形でもあったのかも。

MF ジェルマーノ→ジュニオール・デアン・フチボウ(Loan
 レヴィー・クルピ就任直後のキーパーソンとなった左利きの司令塔。彼の加入によって、当時はボランチだった香川真司を1列前で起用することが出来るようになった。


OUT
GK 丹野 研太→V・ファーレン長崎(Loan Back
 当時はJFL昇格を狙う長崎が、全社&全地に向けて補強を行っていた中の1人。

FW キム・シンヨン→サガン鳥栖(Loan
 明らかなファイター型FW、しかもプロ1年目の選手に10番を背負わせた強化部のセンスは見事であった。2009年に甲府へ完全移籍。同年14ゴールを挙げた。

FW 高木 ケイン→ガイナーレ鳥取
 アジアを渡り歩いているストライカーは、セレッソでの公式戦出場は無く移籍。翌年に所属したワイタケレUでは、途中出場ではあるがクラブW杯に出場した。





2007年シーズン】 
 都並体制から辛抱強く起用した結果、若手から中堅になりつつある選手達(濱田、酒本、小松)が、ある程度計算が出来るようになったこと。香川が古橋と並ぶ期待値が持てること。安定感こそないものの、ハマった時の爆発力を持つ柿谷、森島康などの収穫も多かった。
 それでも第1クールの遅れを取り戻すことは出来ず、5位でシーズンを終えることとなった。





セレッソ大阪U-18の主な卒業生(3年生・トップチーム昇格選手は除く)】
MF 大庭 慧之国士舘大学→アミティエSC
FW 赤堀 翔平…京都産業大学→セレッソ大阪SCコーチセレッソ大阪営業部

 柿谷世代。2年生の山口螢などが中心で、トップチームに昇格する選手はいなかったものの、関西プリンスリーグは2位で高円宮杯に進出しベスト16Jユースカップも3年ぶりにGLを突破するなど、高円宮杯初出場を果たした2006年から続けて、好成績を残した

2020年2月20日木曜日

2020年J1リーグプレビュー


北海道コンサドーレ札幌

IN

GK カウィン・タンマサッチャーナン→OHルーヴェン(Loan

DF 田中 駿汰→大阪体育大学

MF 金子 拓郎→日本大学

MF 高嶺 朋樹→筑波大学

FW ドウグラス・オリヴェイラ→ルヴェルデンセ(Loan

OUT

FW 岩崎 悠人→湘南ベルマーレ(Loan)



移籍した選手は、現体制では構想外に近かった岩崎のみ。湘南での活躍次第では欧州移籍も有り得るので、移籍市場での戦い(移籍金の獲得)も視野に入れたいところ。
 移籍選手が少ないということは当然、加入選手も少なく、特別指定選手として昨季からチームで地位を築いている2人を除くと、第3GKとなるタンマサッチャーナン、U-23代表の田中、そしてドウグラス・オリヴェイラのみ。近年のJ1チームでは稀な移籍市場となった。


昨季のメンバーがベースであることは変わりないが、駒井の復帰はもちろん、荒野とポジションを争える高嶺が良い起爆剤になるだろう。後はミシャが変な色気を出さず、プラスアルファを取り入れたいところ。
19年シーズン札幌よりも順位が上で終わった中では広島、大分以外が、昨季よりも戦力の上積みを行っている。上位進出を狙うには、怪我人を最小限に喰い止めることや、夏の移籍市場での主力慰留、補強などを順調に行う必要がありそう。




ベガルタ仙台

NEW COACH

木山 隆之→モンテディオ山形監督

IN

DF 柳 貴博→FC東京(Loan)

DF 浜崎 拓磨→水戸ホーリーホック

DF パラ→ボタフォゴSP

MF 佐々木 匠→レノファ山口FC(Loan Back)

MF 吉野 恭平→サンフレッチェ広島

FW クエンカ→サガン鳥栖

FW 赤崎 秀平→川崎フロンターレ

FW アレクサンドレ・ゲデス→ヴィトーリアSCLoan

FW 山田 寛人→セレッソ大阪(Loan

OUT

DF 大岩 一貴→湘南ベルマーレ

DF 永戸 勝也→鹿島アントラーズ

MF 吉尾 海夏→横浜F・マリノス(Loan Back

MF 梁 勇基→サガン鳥栖

FW 石原 直樹→湘南ベルマーレ

FW 阿部 拓馬→FC琉球

FW ハモン・ロペス→ホール・ファカン



 疑問が残る前体制の終焉方法だったが、移籍市場の動きそのものは及第点だろう。永戸の移籍は致し方なく、その穴に元U-20ブラジル代表のパラで穴埋め。ただし年齢も若く、粗削りなところはありそうなので、我慢は必要か。また梁をはじめとするベテランの契約満了に伴い、中堅プレーヤーを多く獲得。目玉となるクエンカはもちろん、得点力不足を赤崎、ゲデス、山田といったFWが救えるか。


 顔触れだけみれば、二桁順位脱出を狙える体制を揃えることは出来ている。ゲデスが復帰後フィットしなくても、他の戦力である程度回すことが出来るが、パラがフィットしなかった場合、左ラテラルのオプションがかなり貧弱になりそう。ルヴァン杯では、左利きで本来CBの常田を左サイドバックで起用するも大量失点。センターラインの選手が多いだけに、3バックへと変更する可能性もあるが、しばらくは最終ラインで苦労することになりそう。また開幕直前でFW長沢、ゲデス、クエンカが長期離脱。特にクエンカはオリンピック明けが目安となるだろう。前者2人による緊急補強が山田なので、これ以上の補強は難しい。まずは残留争いを抜け出したい。




鹿島アントラーズ

NEW COACH

ザーゴ→CAブラガンチーノ

IN

DF 広瀬 陸斗→横浜F・マリノス

DF 永戸 勝也→ベガルタ仙台

DF 杉岡 大輝→湘南ベルマーレ

DF 奈良 竜樹→川崎フロンターレ

MF ファン・アラーノ→SCインテルナシオナル

MF 和泉 竜司→名古屋グランパスエイト

FW エヴェラウド→ケレタロFC

FW 染野 唯月→尚志高校

OUT

DF 小池 裕太→シント=トロイデンVVLoan Back

DF チョン・スンヒョン→蔚山現代FC

MF 相馬 勇紀→名古屋グランパスエイト(Loan Back

MF 中村 充孝→モンテディオ山形

MF レアンドロ→FC東京(Loan



 元日からACL予選まで、1カ月もないまま新シーズンがスタート。怪我人が続出した両サイドバックには広瀬、永戸、杉岡を獲得。高校No.1CFの呼び声高い染野も浦和との争奪戦の末に獲得。また他クラブとの争奪戦の末に奈良、和泉の獲得にも成功した。大岩氏が勇退した後任には、レッドブルグループでの経歴を持つザーゴ氏を招聘。鈴木満氏にも考え方の変化があり、ブラジル路線は継続しつつも、その中で新たな取り組みを始めている。日本人のスタッフがおそらく過去クラブ史上最少人数になるなど、外国人監督+日本人スタッフという概念に限界を感じたのかもしれない。


 最終ラインで今季からスタメン出場が増えそうなのが2年目の関川。特別な高さはないが鹿島らしいファイター型で、かつボールも運べる。ただ、GKを使ったビルドアップに関してはまだまだ改善の余地があるそうで、昨季とそこの部分が変わらないとすると、ゲームプランはかなり限られそう。過密日程が続くだけに、シーズン中に落とし込める時間は相当限られている。選手をユニットで起用しつつ、確実に勝点を積み重ねたい。




浦和レッズ

IN

DF トーマス・デン→メルボルン・ビクトリー

MF 伊藤 涼太郎→大分トリニータ(Loan Back

MF 武田 英寿→青森山田高校

FW レオナルド→アルビレックス新潟

OUT

GK 岩舘 直→Criacao Shinjuku

DF 森脇 良太→京都サンガF.C



 小塚(大分)や原(鳥栖)、湘南の杉岡(鹿島へ完全移籍)に獲得オファーを提示。当時は大型補強の為、契約満了となる選手が多数いるのかと思いきや、契約満了となったのは2人。またその時点でトーマス・デン以外の選手の加入は、実質決定事項だったと考慮すると、獲得出来たらラッキーっという感覚だったのかもしれない。
 昨年の就任時点で、複数年契約を結んだことであろう大槻監督の留任をはじめとするスタッフ陣営も、昨季と変化を起こさなかった。外国人枠を中心に、残りの移籍市場及び夏の移籍市場で動きはあるかもしれない。また大槻体制を諦めるとなった場合、どのような体制でシーズンを進めるのか。ネガティブではあるが、昨季からの流れを考慮すれば致し方ないところはある。


 今季から442でのスタートが濃厚。興梠以外のFW陣は1トップよりもシャドーの方が得意な選手なので、タスクさえ整理すれば2トップはポジティブな方向に進みそう。反面不安視されるのは、ゾーン意識よりも対人意識が強かった最終ライン。20172019年とACLを意識し、最終的には3列目侵入時点での跳ね返しを狙う分、ある程度のボール非保持を許容範囲とした部分があったかもしれないが、今年は高い位置でボールを奪うことを明言している。槙野、マウリシオなど、チャレンジに躊躇いがない選手がどこまでアジャスト出来るか。




柏レイソル

IN

GK キム・スンギュ→蔚山現代FC

DF 北爪 健吾→横浜FC

DF 高橋 祐治→サガン鳥栖

DF 三丸 拡→サガン鳥栖

DF 大南 拓磨→ジュビロ磐田

MF 戸嶋 祥郎→アルビレックス新潟

MF 神谷 優太→湘南ベルマーレ

MF 仲間 隼斗→ファジアーノ岡山

FW 呉屋 大翔→ガンバ大阪

OUT

DF 中川 創→ジュビロ磐田

DF 田上 大地→アルビレックス新潟(Loan

MF 手塚 康平→横浜FCLoan

MF 菊池 大介→アビスパ福岡(Loan

MF 田中 陸→レノファ山口FCLoan

MF ガブリエル→フラメンゴ(Loan Back



 J2で結果を残した選手、昨季J1下位チームの主力選手から獲得した今冬。キム・スンギュは、今夏の欧州移籍が見込まれる中村航輔の後釜として獲得。ヴィッセル神戸ではネルシーニョの元で活躍した経緯もあるだけに、すぐにフィットするだろう。
 昨季の主力が全員残留に即戦力を9名補強と、底上げとしては満点に近いが、大幅なターンオーバーを好まないネルシーニョにとって、(1年目の4人、今夏移籍の可能性がある中村航輔を除いた)29人、合計34人という選手数は、かなり多く感じてしまう。開幕直後及び今夏の移籍市場で、若干名の人員整理はあるだろうし、J2で昇格を争っているチームかは、柏の構想外(18名枠に入らない選手)を毎試合チェックすることになりそう。


 昨季後半戦から軸となった三原の完全移籍に成功。キム・スンギュ以外はトレーニングでフィットするのを見極めてから起用される見込みで、序盤のベースは昨季のメンバーだろう。代表招集の負担や稼働率には課題は残るものの、前線のタレント力も豊富。2度目の昇格即優勝を視野に入れたい。ちなみに、開幕直前のCBの序列はかなり意外だった。




FC東京

IN

DF ジョアン・オマリ→ヴィッセル神戸

DF 中村 帆高→明治大学

MF アダイウトン→ジュビロ磐田

MF レアンドロ→鹿島アントラーズ(Loan

MF 安部 柊斗→明治大学

MF 紺野 和也→法政大学

OUT

DF オ・ジェソク→ガンバ大阪(Loan Back

DF 岡崎 慎→清水エスパルス(Loan

MF ユ・インス→城南FC

MF 大森 晃太郎→ジュビロ磐田



 層の薄かったCBには、C大阪の木本にオファーを出すも獲得ならず。アジア枠でレバノン代表のオマリを、東慶悟以外の固定が出来なかったワイドプレーヤーとして紺野、アダイウトン、レアンドロを獲得。明治大学で右サイドバックだった中村、ACLでもスタメン出場を飾った安部と、大卒プレーヤーの獲得にも成功している。

 橋本をアンカーにした433を採用している長谷川体制3年目。J3得点王の原大智、神戸との争奪戦を制し獲得した紺野など、楽しみなプレーヤーは多い。ただし、433でのインサイドプレーヤーのタスク整理を、スタッフ陣営が出来るかは未知数。今のFC東京には米本拓司、羽生直剛といった、ある程度のタスクオーバーをこなせる選手が複数人いない。強力なブラジル人を中心とした、アタッカー及びサイドの補強が中心だっただけに、安部だけでなく、U-23の平川や品田が、橋本や高萩を助ける役割になることも必要になってくるだろう。





川崎フロンターレ

IN

GK 丹野 研太→セレッソ大阪

DF 山根 視来→湘南ベルマーレ

DF ジオゴ・マテウス→コリチー  FC(Loan)

MF 三笘 薫→筑波大学

FW 旗手 怜央→順天堂大学

OUT

GK 新井 章太→ジェフユナイテッド千葉

DF 奈良 竜樹→鹿島アントラーズ

DF マギーニョ→横浜FCLoan

DF 馬渡 和彰→湘南ベルマーレ(Loan

MF 阿部 浩之→名古屋グランパスエイト

FW 知念 慶→大分トリニータ(Loan



 昨季正GKだった新井章太が千葉へ。代役として長年C大阪の2ndを務めた丹野を獲得。戦力収支からすればマイナスだが、高年俸のチョン・ソンリョンをリザーブに置くにもいかないので、ここは致し方ないか。マギーニョ、馬渡と固定出来なかった右サイドバックには、身体能力が高い山根、コリチーバからマテウスを獲得。U-23日本代表の三笘、旗手は2018年に加入が内定していたが、今季からがプロ1年目となる。ジェジエウの完全移籍もあったが、奈良、阿部とリーグ2連覇の立役者がチームを離れ、5ゴールを挙げた知念も大分へと期限付き移籍。田中碧の筆頭はかなり明るいが、中盤は中村憲剛の復帰待ちなところもある。


 故障者が続出したものの、なんとか4位でのフィニッシュとなった昨季。今季は田中碧、守田をアンカーに置いた433でスタートする模様。多少の時間は要するかもしれないが、IHに家長と大島を置ける人選は魅力。反面アンカーの素質を現在の田中碧が持っているかは未知数だし、ボール非保持の形として、家長を前に出した442になる形もあるようだが、それを90分間という時間の中でどう描いているか。またGKがソンリョン、安藤、丹野という陣営である以上、DFラインは高く設定することは無理といってもいい。そうなると山村のポジションが無い気もするが…。






横浜F・マリノス

IN

GK 梶川 裕嗣→徳島ヴォルティス

DF 山本 義道→ツエーゲン金沢

DF 前 貴之→レノファ山口FC

MF 仙頭 啓矢→京都サンガFC

MF 水沼 宏太→セレッソ大阪

MF 杉本 竜士→徳島ヴォルティス

FW オナイウ 阿道→浦和レッズ

OUT

GK 杉本 大地→ジュビロ磐田

DF ドゥシャン→徳島ヴォルティス

DF 栗原 勇蔵→現役引退

MF マテウス→名古屋グランパスエイト(Loan Back

MF 泉澤 仁→ヴァンフォーレ甲府(Loan

FW 李 忠成→京都サンガF.C



 昨季最終盤から構想に入っていた中での放出選手は、第2GKの杉本、最終盤にワイドで貴重な働きをしたマテウスのみ。前所属先のトップスコアラーである水沼、オナイウを獲得。またJ2でも理論派のスタッフが在籍していたチームから選手を獲得。欧州化を図るチームに適した選手の補強に成功した。
 念願のリーグ優勝を果たした昨季だが、長年ポステコグルーの右腕として働いていたピーター・クラモフスキーが、清水エスパルス監督に就任。また昨季ポステコグルー監督が言及しているように、専用のクラブハウス及び練習場の完成を待っている状態。過密日程である上に、近郊でオリンピックが開催されるストレスを、どこまで軽減出来るかがクラブとしての焦点になりそう。

 システムはそのままだが、エリキの左ウイングや、近年右サイド起用がほとんどだった水沼宏太のトップ下など、新たな形も取り入れている。ハイラインを継続するとなると、GKを含めたターンオーバーが不可欠になるだけに、ターンオーバーを最大限活用したいところ。




横浜FC

IN

GK 六反 勇治→清水エスパルス(Loan

DF 小林 友希→ヴィッセル神戸(Loan

DF 志知 孝明→水戸ホーリーホック

DF マギーニョ→川崎フロンターレ(Loan

MF 松尾 佑介→仙台大学

MF 手塚 康平→柏レイソル(Loan

FW 一美 和成→ガンバ大阪(Loan

OUT

DF 北爪 健吾→柏レイソル

DF 田所 諒→現役引退

MF 渡邊 一仁→愛媛FC

FW 戸島 章→大宮アルディージャ(Loan)



 13年前同様に、ベテランと若手で構成したチームで昇格を果たした。ジョーカー的役割を担った戸島の移籍はあったが、京都でブレークした一美を獲得。J2屈指の左サイドバックである志知の獲得は大きいが、右サイドの主軸だった北爪の移籍はかなり痛い。川崎からマギーニョを獲得したが、守備と基礎技術に難がある分、守備の時間単が長くなると特徴が出ない選手ではある。出来るならば、守備で強さを出せる右SB獲得したかった。


 下部組織も力を付け、有望な大卒プレーヤーも1年目から活躍しているように、若い選手がスポットライトを浴びている。特に昨季はウイングが1on1で驚異的な威力を発揮した。そのサイドを担う松尾、中山に数多くのチャンスを与える必要がある。また彼らとはタイプの違う斉藤光穀、松浦といったニアゾーンでボールを受けることが出来る2列目も揃う。34試合である程度の失点数は致し方ないだけに、その分を得点数でカバーして残留を掴みたい。



湘南ベルマーレ

IN

GK 谷 晃生→ガンバ大阪(Loan)

GK 堀田 大暉→福島ユナイテッドFC

DF 石原 広教→アビスパ福岡(Loan Back

DF 馬渡 和彰→川崎フロンターレ(Loan)

DF 大岩 一貴→ベガルタ仙台

MF 三幸 秀稔→レノファ山口FC

MF 茨田 陽生→大宮アルディージャ

MF 福田 晃斗→サガン鳥栖

FW 岩崎 悠人→北海道コンサドーレ札幌(Loan

FW 石原 直樹→ベガルタ仙台

OUT

GK 秋元 陽太→町田ゼルビアFC(Loan)

DF 山根 視来→川崎フロンターレ

DF フレイレ→V・ファーレン長崎

DF 杉岡 大輝→鹿島アントラーズ

MF 菊地 俊介→大宮アルディージャ

FW 山崎 凌吾→名古屋グランパスエイト

FW タリク→AIKソルナ



 パワハラ問題が不透明なまま迎えた移籍市場。主力の大量移籍も見込まれたが、当初から移籍の可能性があった杉岡、山根、山崎の3人。古巣復帰の菊地と、想定出来た範囲で抑えることは出来た印象。馬渡、三幸、茨田とボールを持てる選手に加え福田、岩崎という飛び出せる選手も獲得。それでもイチから構築しなければいけない部分が多く、新外国人も未知数なだけに、どのようにして得点を奪うかがポイントになりそう。


 昨季は泥沼の状態から残留を果たしたのは見事だが、今季も厳しいシーズンになることは間違いなさそう。シャドーを置かず3142で挑むことになる。大卒ルーキーの舘がシャドーに入ることが濃厚であるように、実績問わず調子の良い選手を起用する方針は変わらず。課題は昨季ワースト2位を記録した失点数。前線とは違い3列目以下のポジションは固定したいが、今季獲得した選手はどちらかといえば攻撃性に特徴のある選手で、3列目よりも前は若い選手、もしくは今季加入した選手が多数。不用意なボールロスを無くし、相手の攻撃ターンを減らしたい。




清水エスパルス

NEW COACH

ピーター・クラモフスキー→横浜F・マリノスヘッドコーチ

IN

GK ネト・ヴォルピ→アメリカ・デ・カリ

DF ヴァウド→セアラーSC

DF 岡崎 慎→FC東京(Loan

DF 奥井 諒→大宮アルディージャ

DF 金井 貢史→名古屋グランパスエイト

FW 後藤 優介→大分トリニータ

FW カルリーニョス→FCルガーノ

FW ティーラシン→ムアントン・ユナイテッドFC

OUT

GK 六反 勇治→横浜FCLoan

DF 松原 后→シント=トロイデンVV

DF 飯田 貴敬→京都サンガF.C

DF 二見 宏志→V・ファーレン長崎

MF 楠神 順平→契約満了

FW ドウグラス→ヴィッセル神戸



 飯田、ドウグラスの移籍によって得た移籍金で、ティーラシンやヴァウドなどの外国人を獲得。ただ金井獲得の際に、名古屋に移籍金を支払ったのは経緯を考えても勿体ない。DFラインの主力2人と右SBのバックアップの移籍があった分の補充は完璧で、課題だった前線の層の薄さも補充出来た。監督としては横浜FMHCだったクラモフスキーを招聘。モチベータータイプの篠田氏が元のヘッドコーチに戻り、強化部には大熊清氏が就任。そして社長には、単体赤字経営が続いていたNPB千葉ロッテマリーンズを黒字化し、前期も推定8億円の営業利益をもたらした山室晋也氏を招聘。千葉と静岡では営業対象が異なる部分はあるが、左伴前社長同様、清水にポジティブな影響をもたらすことに期待したい。


 あくまで横浜FMを題材とすると、ボランチで捌ける選手が手薄。これまでとは違ったかなりチャレンジな取り組みをするだけに、どこまでフロントやサポーターが我慢出来るか。選手の質そのものは揃っているだけに、熟成を待ちたい。





名古屋グランパス

IN

MF 稲垣 祥→サンフレッチェ広島

MF 秋山 陽介→ジュビロ磐田(Loan Back

MF マテウス→横浜F・マリノスLoan Back

MF 阿部 浩之→川崎フロンターレ

FW 相馬 勇紀→鹿島アントラーズLoan Back

FW 山崎 凌吾→湘南ベルマーレ

OUT

MF 杉森 考起→徳島ヴォルティス(Loan Back

MF 和泉 竜司→鹿島アントラーズ

FW 赤崎 秀平→川崎フロンターレ(Loan Back



 風間体制からフィッカデンティ体制と、ほぼ真逆の体制交代をシーズン途中に選択した昨季。風間体制に馴染めなかった相馬、マテウスに加えて、稼働率に問題がある米本のポジションに稲垣、和泉の移籍した穴に阿部、フィジカルと走力のある山崎を獲得。山崎はフィッカデンティ体制では重要な役割を果たすかもしれない。


 4312だけでなく、4231も採用している。生粋なワイドアタッカーであるマテウスを戻した時点で、フロントは4231433を構想していると予想していたが、それならばフィッカデンティじゃなくても良いのでは?と思わなくもないが・・・。
 また長谷川アーリアジャスールが長期離脱と、中盤から飛び出せる選手を序盤戦は欠くことに。ルヴァン杯開幕戦では、42311トップには山崎ではなく、ワイドプレーが得意な前田直輝を起用するなど、未だ発展途上なところはある。またコンディションが未知数な選手が多い反面、登録プレーヤーは28名と少数精鋭なだけに、残りの移籍市場で12名の補強の動きはあるかもしれない。




ガンバ大阪

IN

GK 一森 純→ファジアーノ岡山

DF 昌子 源→トゥールーズFC

DF 新里 亮→ジュビロ磐田(Loan

DF オ・ジェソク→FC東京(Loan Back

MF 小野 裕二→サガン鳥栖

MF 市丸 瑞希→FC岐阜(Loan Back

OUT

GK 谷 晃生→湘南ベルマーレ(Loan

GK 林 瑞輝→レノファ山口FCLoan

MF スサエタ→メルボルン・シティ

MF 高江 麗央→レノファ山口FCLoan





 移籍している選手で痛手と言えるのは、第2GKの林と高江のみ。その代役として一森、課題だったDFラインに新里、FC東京からオ・ジェソクをローンバックさせて、DFラインとサイドの手薄さをカバー。鳥栖から小野を獲得し、2.5列目の層を一気に厚くすることに成功。これで昨夏復帰したものの、本来のパフォーマンスが取り戻せなかった井手口も安泰ではなくなった。
 そしてトゥールーズから獲得した昌子。移籍金1億円という報道が事実ならば、トゥールーズでは今後起用する見込みが無いことはもちろん、元値で売却出来る見込みも少ないということなのだろう。確かに右足首の負傷からの復帰は未知数ではあるし、今季は試運転のような形になるかもしれないが、来季以降にでもパフォーマンスを取り戻すことが出来たら、とてつもない補強になる。


 これまで同様の3142だが、アンカーの人選に四苦八苦する序盤になりそう。特に宮本監督が井手口をアンカーで起用したい意向がありそうだが、その場合はかなりの矯正を強いることになる。今季獲得した昌子だが、オリンピック前後での復帰が現実路線か。小野瀬のFW起用に伴い、パトリックが開幕時点では4番手を争っているように、前線の豊富さはリーグ屈指。後はゲームプランをスタッフ陣営がどのように描くことが出来るか。近年とは違い、結果を残すには十分な戦力は揃っている。





セレッソ大阪

IN

GK アン・ジュンス→鹿児島ユナイテッドFCLoan Back

DF 庄司 朋乃也→大分トリニータ(Loan Back)

DF 小池 裕太→シント=トロイデンVV

MF 前川 大河→アビスパ福岡(Loan Back)

MF 坂元 達裕→モンテディオ山形

MF 西川 潤→桐光学園高校

FW 豊川 雄太→KASオイペン

OUT

GK 丹野 研太→川崎フロンターレ

DF 舩木 翔→ジュビロ磐田(Loan

DF 藤本 康太→現役引退

MF 田中 亜土夢→契約満了

MF 水沼 宏太→横浜F・マリノス



 陣営が求めていた左利きアタッカーとして、山形で異彩を放ったドリブラーの坂元、高校生No.1プレーヤーの西川潤を獲得。徳島、福岡で実績を積んだ前川、18年金沢ではJ2ベストイレブン級の働きを見せた庄司、鹿児島で高い評価を得たアン・ジュンスをローンバック。ベルギーで活躍していたものの、今季出場機会に恵まれていなかった豊川の補強や、ブルーノ・メンデスのローン延長など、課題だったFW陣の整備にも成功した。一方で右サイドを務めた水沼宏太、田中亜土夢が移籍。U-23で右サイドを担った斧澤も北九州へ移籍したことで、右サイドの陣営が一気に違う形となった。


 リーグ最少失点を記録したDF陣に加えて、前線のバリエーションも多彩な顔触れになったロティーナ体制。守備はある程度計算出来る反面、トランジションゲームに持ち込まない為、どうしても大量得点は望めない。その為FW陣の奮起が必要となるが、優勝を目指すとすれば、軸となるブルーノ・メンデスが15ゴール以上は必要になる。そこに柿谷や清武など、昨季から復調の兆しを見せるアタッカーがどこまで存在感を発揮出来るか。





ヴィッセル神戸

IN

DF 山川 哲史→筑波大学

DF 菊地 流帆→レノファ山口FC

DF 初瀬 亮→アビスパ福岡Loan Back

FW ドウグラス→清水エスパルス

OUT

DF ジョアン・オマリ→FC東京

DF 那須 大亮→現役引退

FW ウェリントン→契約満了

FW ダビド・ビジャ→現役引退

FW ルーカス・ポドルスキ→アンタルヤスポル

 


 2人のスターがチームを離れ、精神的支柱だった那須も現役引退。酒井高徳の加入により福岡へローン移籍した初瀬だが、福岡でも本来のパフォーマンスを取り戻せなかった。
那須、オマリが移籍し、東京五輪を目指す小林が横浜FCへ期限付き移籍したCBには、山口で飛躍の1年となったファイター型CBの菊地、ユニバーシアード代表で育成年代出身の山川を獲得。更に清水からドウグラスを獲得。
 他クラブからの即戦力補強は昨季までとはいかなかったが、噂になっているダヴィド・シルバ以外にも、古橋のようにJ2で活躍している選手を今夏移籍市場で獲得する動きはあるかもしれない。年齢編成のバランスが取れた中でのフィンク体制2年目。昌子源(G大阪)の補強に動いたようだが、現段階でも足りているので、単純に補強ポイントではなかっただろう。


実質的なオフがごく僅かで、選手の入替も最小限に留まったこともあり、ベースはそのまま。コロナウイルスの影響でACLグループリーグの試合日程が不透明だが、過密日程であることは変わりない。天皇杯からのACL出場となると、3月は耐えることが出来ても、4月で心身ともに疲労がモロに出てしまう。それは選手だけでなく分析担当やスタッフもそうで、リカバリーメニューすらも出来ない時期も来る。その時に筆頭すべきなのが、安井や藤谷はもちろん、短時間でチャンスを掴む必要のある若手プレーヤー。ACLのアウェイボーナスである韓国遠征(移動が楽&入国審査等の手続きもノーストレス)を開幕前に消化したのが、吉と出るか凶と出るか。




サンフレッチェ広島

IN

GK 増田 卓也→FC町田ゼルビア(Loan Back

DF 櫛引 一紀→名古屋グランパスエイト

MF エゼキエウ→ボタフォゴFR

MF 茶島 雄介→ジェフユナイテッド千葉Loan Back

MF 浅野 雄也→水戸ホーリーホックLoan Back

FW 永井 龍→松本山雅FC

OUT

DF エミル・サロモンソン→アビスパ福岡Loan

MF 稲垣 祥→名古屋グランパスエイト

MF 吉野 恭平→ベガルタ仙台

FW 渡 大生→大分トリニータ



 愛媛FCで昨季MVP級の働きをし、甲府からのオファーもあった長沼洋一は、期限付き移籍延長という形で落ち着くことに。大迫の日本代表、林卓人が負傷続きということもあり、4年ぶりに増田が復帰。その他、櫛引以外の即戦力は攻撃的なプレーヤーが揃った。反面3列目の補強はユースから昇格した土肥のみ。稲垣の移籍の穴をどのように埋めるかが焦点になる。

 城福体制3年目。野上、荒木、川辺といった選手が育ってはいるが、ピッチ上に何かを落とし込める監督ではない為に、徐々に内容の乏しさが露呈され始めた昨季。永井やレアンドロ・ペレイラ、ハイネルなど、フィジカルと走力に持ち味のある選手を昨季から揃えているように、城福色が強化面からも出てきている。
 昨季の内容が続くようだと、現体制を維持することは難しくなるが、相手陣ではより選手の閃きの色を強くする模様。決め事がハッキリとしていない分、ボールの失い方も統一出来ないだけに、守備陣にとってはタフなシーズンになるかもしれない。





サガン鳥栖

IN

GK 守田 達弥→松本山雅FC

DF エドゥアルド→松本山雅FC

DF 宮 大樹→ヴィッセル神戸

DF 森下 龍矢→明治大学

DF 内田 裕斗→徳島ヴォルティス

MF 梁 勇基→ベガルタ仙台

MF 小屋松 知哉→京都サンガF.C

FW チアゴ・アウヴェス→全北現代モータース

FW レンゾ・ロペス→プラサ・コロニア(Loan Back

OUT

DF 高橋 祐治→柏レイソル

DF 三丸 拡→柏レイソル

DF 安在 和樹→FCレノファ山口(Loan Back)

DF 金井 貢史→名古屋グランパスエイト(Loan Back

DF 藤田 優人→ヴァンフォーレ甲府

MF 小野 裕二→ガンバ大阪

MF 福田 晃斗→湘南ベルマーレ

FW クエンカ→ベガルタ仙台



 昨夏大久保が移籍したGKに守田。エドゥアルド、宮と左利きのCB2人、徳島で左CBSBWBをこなした内田。他クラブでの実績もあるチアゴ・アウヴェス、レンゾ・ロペスと、Jリーグを経験している両FWを獲得。またアタッカーでは神戸との争奪戦の末に小屋松を獲得し、ユニバーシアード代表の森下、林という2人の大卒のみならず、鳥栖U-18から3人を昇格。移籍した穴はあるが、その分の補充は出来ているだろう。

 昨季同様にワイドアタッカーを配置した3トップで挑む。中盤の構成及びサイドバックで試行錯誤しているようだが、原がどちらかで収まれば割とスムーズに話は楽になりそう。後は馬力のあるチアゴ・アウヴェスと高さのあるレンゾ・ロペスの起用法。前線は金崎を軸に回すことになるだろうが、レンゾ・ロペス、チアゴ・アウヴェス共に昨季の所属先では満足のいく活躍は出来なかった。アンカーに配置されるパク・ジョンスなど、昨季チャンスが少なかった選手の奮闘も必要になる。

ユニフォームの胸スポンサーであったDHCの撤退など、近年ピッチ外の課題も浮き彫りになっているだけに、フロントがどこまでサポート出来るかが鍵となる。





大分トリニータ

IN

GK 吉田 舜→ザスパクサツ群馬

DF 香川 勇気→V・ファーレン長崎

DF 小出 悠太→ヴァンフォーレ甲府

MF 町田 也真人→松本山雅FC

MF 野村 直輝→徳島ヴォルティス

MF 佐藤 和弘→ヴァンフォーレ甲府

FW 高澤 優也→ザスパクサツ群馬

FW 渡 大生→サンフレッチェ広島

FW 知念 慶→川崎フロンターレ(Loan

OUT

GK 小島 亨介→アルビレックス新潟(Loan

DF 庄司 朋乃也→セレッソ大阪Loan Back

MF 嶋田 慎太郎→大宮アルディージャLoan Back

MF 伊藤 涼太郎→浦和レッズLoan Back

FW オナイウ 阿道→浦和レッズLoan Back

FW 後藤 優介→清水エスパルス





 資金力が劣る部分を、昨季同様にJ2J3で活躍した選手&J1で出場機会が限定されている選手で固めた。特に徳島から獲得した野村は、新たな司令塔として注目したいところ。加入したほとんどの選手が期限付き移籍満了となった反省からか、しっかりと完全移籍で獲得出来る選手をターゲットに、各ポジションの補強となった。
 オナイウ、後藤とFWの移籍があったのは痛いが、川崎で得点こそあるものの、選手層の厚さに悩まされていた知念、城福体制にフィットしなかった渡、J3で飛躍の年とした高澤と、特徴の違った選手を補強。外国人枠を大きく使う資金が無い分、狙いを定めた補強が出来たといってもいい。


 昨季は降格候補に挙げられる中、大きなインパクトを残した片野坂体制。ボール保持率が高い反面、フィニッシュまでの精度に欠くことが多かったが、それを野村や知念といった新加入選手によって、どこまでプラスを生み出せるか。昨季リーグ6位を記録したDF陣の入替はほぼなく、契約上による出場不可という縛りも少ない今季。攻撃の部分の強度を強めて、安定して勝点を奪えるチームを作りたいところ。