北海道コンサドーレ札幌
IN
GK カウィン・タンマサッチャーナン→OHルーヴェン(Loan)
DF 田中 駿汰→大阪体育大学
MF 金子 拓郎→日本大学
MF 高嶺 朋樹→筑波大学
FW ドウグラス・オリヴェイラ→ルヴェルデンセ(Loan)
OUT
FW 岩崎 悠人→湘南ベルマーレ(Loan)
移籍した選手は、現体制では構想外に近かった岩崎のみ。湘南での活躍次第では欧州移籍も有り得るので、移籍市場での戦い(移籍金の獲得)も視野に入れたいところ。
移籍選手が少ないということは当然、加入選手も少なく、特別指定選手として昨季からチームで地位を築いている2人を除くと、第3GKとなるタンマサッチャーナン、U-23代表の田中、そしてドウグラス・オリヴェイラのみ。近年のJ1チームでは稀な移籍市場となった。
昨季のメンバーがベースであることは変わりないが、駒井の復帰はもちろん、荒野とポジションを争える高嶺が良い起爆剤になるだろう。後はミシャが変な色気を出さず、プラスアルファを取り入れたいところ。
19年シーズン札幌よりも順位が上で終わった中では広島、大分以外が、昨季よりも戦力の上積みを行っている。上位進出を狙うには、怪我人を最小限に喰い止めることや、夏の移籍市場での主力慰留、補強などを順調に行う必要がありそう。
ベガルタ仙台
NEW COACH
木山 隆之→モンテディオ山形監督
IN
DF 柳 貴博→FC東京(Loan)
DF 浜崎 拓磨→水戸ホーリーホック
DF パラ→ボタフォゴSP
MF 佐々木 匠→レノファ山口FC(Loan Back)
MF 吉野 恭平→サンフレッチェ広島
FW クエンカ→サガン鳥栖
FW 赤崎 秀平→川崎フロンターレ
FW アレクサンドレ・ゲデス→ヴィトーリアSC(Loan)
FW 山田 寛人→セレッソ大阪(Loan)
OUT
DF 大岩 一貴→湘南ベルマーレ
DF 永戸 勝也→鹿島アントラーズ
MF 吉尾 海夏→横浜F・マリノス(Loan Back)
MF 梁 勇基→サガン鳥栖
FW 石原 直樹→湘南ベルマーレ
FW 阿部 拓馬→FC琉球
FW ハモン・ロペス→ホール・ファカン
疑問が残る前体制の終焉方法だったが、移籍市場の動きそのものは及第点だろう。永戸の移籍は致し方なく、その穴に元U-20ブラジル代表のパラで穴埋め。ただし年齢も若く、粗削りなところはありそうなので、我慢は必要か。また梁をはじめとするベテランの契約満了に伴い、中堅プレーヤーを多く獲得。目玉となるクエンカはもちろん、得点力不足を赤崎、ゲデス、山田といったFWが救えるか。
顔触れだけみれば、二桁順位脱出を狙える体制を揃えることは出来ている。ゲデスが復帰後フィットしなくても、他の戦力である程度回すことが出来るが、パラがフィットしなかった場合、左ラテラルのオプションがかなり貧弱になりそう。ルヴァン杯では、左利きで本来CBの常田を左サイドバックで起用するも大量失点。センターラインの選手が多いだけに、3バックへと変更する可能性もあるが、しばらくは最終ラインで苦労することになりそう。また開幕直前でFW長沢、ゲデス、クエンカが長期離脱。特にクエンカはオリンピック明けが目安となるだろう。前者2人による緊急補強が山田なので、これ以上の補強は難しい。まずは残留争いを抜け出したい。
鹿島アントラーズ
NEW COACH
ザーゴ→CAブラガンチーノ
IN
DF 広瀬 陸斗→横浜F・マリノス
DF 永戸 勝也→ベガルタ仙台
DF 杉岡 大輝→湘南ベルマーレ
DF 奈良 竜樹→川崎フロンターレ
MF ファン・アラーノ→SCインテルナシオナル
MF 和泉 竜司→名古屋グランパスエイト
FW エヴェラウド→ケレタロFC
FW 染野 唯月→尚志高校
OUT
DF 小池 裕太→シント=トロイデンVV(Loan Back)
DF チョン・スンヒョン→蔚山現代FC
MF 相馬 勇紀→名古屋グランパスエイト(Loan Back)
MF 中村 充孝→モンテディオ山形
MF レアンドロ→FC東京(Loan)
元日からACL予選まで、1カ月もないまま新シーズンがスタート。怪我人が続出した両サイドバックには広瀬、永戸、杉岡を獲得。高校No.1CFの呼び声高い染野も浦和との争奪戦の末に獲得。また他クラブとの争奪戦の末に奈良、和泉の獲得にも成功した。大岩氏が勇退した後任には、レッドブルグループでの経歴を持つザーゴ氏を招聘。鈴木満氏にも考え方の変化があり、ブラジル路線は継続しつつも、その中で新たな取り組みを始めている。日本人のスタッフがおそらく過去クラブ史上最少人数になるなど、外国人監督+日本人スタッフという概念に限界を感じたのかもしれない。
最終ラインで今季からスタメン出場が増えそうなのが2年目の関川。特別な高さはないが鹿島らしいファイター型で、かつボールも運べる。ただ、GKを使ったビルドアップに関してはまだまだ改善の余地があるそうで、昨季とそこの部分が変わらないとすると、ゲームプランはかなり限られそう。過密日程が続くだけに、シーズン中に落とし込める時間は相当限られている。選手をユニットで起用しつつ、確実に勝点を積み重ねたい。
浦和レッズ
IN
DF トーマス・デン→メルボルン・ビクトリー
MF 伊藤 涼太郎→大分トリニータ(Loan Back)
MF 武田 英寿→青森山田高校
FW レオナルド→アルビレックス新潟
OUT
GK 岩舘 直→Criacao Shinjuku
DF 森脇 良太→京都サンガF.C
小塚(大分)や原(鳥栖)、湘南の杉岡(鹿島へ完全移籍)に獲得オファーを提示。当時は大型補強の為、契約満了となる選手が多数いるのかと思いきや、契約満了となったのは2人。またその時点でトーマス・デン以外の選手の加入は、実質決定事項だったと考慮すると、獲得出来たらラッキーっという感覚だったのかもしれない。
昨年の就任時点で、複数年契約を結んだことであろう大槻監督の留任をはじめとするスタッフ陣営も、昨季と変化を起こさなかった。外国人枠を中心に、残りの移籍市場及び夏の移籍市場で動きはあるかもしれない。また大槻体制を諦めるとなった場合、どのような体制でシーズンを進めるのか。ネガティブではあるが、昨季からの流れを考慮すれば致し方ないところはある。
今季から442でのスタートが濃厚。興梠以外のFW陣は1トップよりもシャドーの方が得意な選手なので、タスクさえ整理すれば2トップはポジティブな方向に進みそう。反面不安視されるのは、ゾーン意識よりも対人意識が強かった最終ライン。2017~2019年とACLを意識し、最終的には3列目侵入時点での跳ね返しを狙う分、ある程度のボール非保持を許容範囲とした部分があったかもしれないが、今年は高い位置でボールを奪うことを明言している。槙野、マウリシオなど、チャレンジに躊躇いがない選手がどこまでアジャスト出来るか。
柏レイソル
IN
GK キム・スンギュ→蔚山現代FC
DF 北爪 健吾→横浜FC
DF 高橋 祐治→サガン鳥栖
DF 三丸 拡→サガン鳥栖
DF 大南 拓磨→ジュビロ磐田
MF 戸嶋 祥郎→アルビレックス新潟
MF 神谷 優太→湘南ベルマーレ
MF 仲間 隼斗→ファジアーノ岡山
FW 呉屋 大翔→ガンバ大阪
OUT
DF 中川 創→ジュビロ磐田
DF 田上 大地→アルビレックス新潟(Loan)
MF 手塚 康平→横浜FC(Loan)
MF 菊池 大介→アビスパ福岡(Loan)
MF 田中 陸→レノファ山口FC(Loan)
MF ガブリエル→フラメンゴ(Loan Back)
J2で結果を残した選手、昨季J1下位チームの主力選手から獲得した今冬。キム・スンギュは、今夏の欧州移籍が見込まれる中村航輔の後釜として獲得。ヴィッセル神戸ではネルシーニョの元で活躍した経緯もあるだけに、すぐにフィットするだろう。
昨季の主力が全員残留に即戦力を9名補強と、底上げとしては満点に近いが、大幅なターンオーバーを好まないネルシーニョにとって、(1年目の4人、今夏移籍の可能性がある中村航輔を除いた)29人、合計34人という選手数は、かなり多く感じてしまう。開幕直後及び今夏の移籍市場で、若干名の人員整理はあるだろうし、J2で昇格を争っているチームかは、柏の構想外(18名枠に入らない選手)を毎試合チェックすることになりそう。
昨季後半戦から軸となった三原の完全移籍に成功。キム・スンギュ以外はトレーニングでフィットするのを見極めてから起用される見込みで、序盤のベースは昨季のメンバーだろう。代表招集の負担や稼働率には課題は残るものの、前線のタレント力も豊富。2度目の昇格即優勝を視野に入れたい。ちなみに、開幕直前のCBの序列はかなり意外だった。
FC東京
IN
DF ジョアン・オマリ→ヴィッセル神戸
DF 中村 帆高→明治大学
MF アダイウトン→ジュビロ磐田
MF レアンドロ→鹿島アントラーズ(Loan)
MF 安部 柊斗→明治大学
MF 紺野 和也→法政大学
OUT
DF オ・ジェソク→ガンバ大阪(Loan Back)
DF 岡崎 慎→清水エスパルス(Loan)
MF ユ・インス→城南FC
MF 大森 晃太郎→ジュビロ磐田
層の薄かったCBには、C大阪の木本にオファーを出すも獲得ならず。アジア枠でレバノン代表のオマリを、東慶悟以外の固定が出来なかったワイドプレーヤーとして紺野、アダイウトン、レアンドロを獲得。明治大学で右サイドバックだった中村、ACLでもスタメン出場を飾った安部と、大卒プレーヤーの獲得にも成功している。
橋本をアンカーにした433を採用している長谷川体制3年目。J3得点王の原大智、神戸との争奪戦を制し獲得した紺野など、楽しみなプレーヤーは多い。ただし、433でのインサイドプレーヤーのタスク整理を、スタッフ陣営が出来るかは未知数。今のFC東京には米本拓司、羽生直剛といった、ある程度のタスクオーバーをこなせる選手が複数人いない。強力なブラジル人を中心とした、アタッカー及びサイドの補強が中心だっただけに、安部だけでなく、U-23の平川や品田が、橋本や高萩を助ける役割になることも必要になってくるだろう。
川崎フロンターレ
IN
GK 丹野 研太→セレッソ大阪
DF 山根 視来→湘南ベルマーレ
DF ジオゴ・マテウス→コリチー バFC(Loan)
MF 三笘 薫→筑波大学
FW 旗手 怜央→順天堂大学
OUT
GK 新井 章太→ジェフユナイテッド千葉
DF 奈良 竜樹→鹿島アントラーズ
DF マギーニョ→横浜FC(Loan)
DF 馬渡 和彰→湘南ベルマーレ(Loan)
MF 阿部 浩之→名古屋グランパスエイト
FW 知念 慶→大分トリニータ(Loan)
昨季正GKだった新井章太が千葉へ。代役として長年C大阪の2ndを務めた丹野を獲得。戦力収支からすればマイナスだが、高年俸のチョン・ソンリョンをリザーブに置くにもいかないので、ここは致し方ないか。マギーニョ、馬渡と固定出来なかった右サイドバックには、身体能力が高い山根、コリチーバからマテウスを獲得。U-23日本代表の三笘、旗手は2018年に加入が内定していたが、今季からがプロ1年目となる。ジェジエウの完全移籍もあったが、奈良、阿部とリーグ2連覇の立役者がチームを離れ、5ゴールを挙げた知念も大分へと期限付き移籍。田中碧の筆頭はかなり明るいが、中盤は中村憲剛の復帰待ちなところもある。
故障者が続出したものの、なんとか4位でのフィニッシュとなった昨季。今季は田中碧、守田をアンカーに置いた433でスタートする模様。多少の時間は要するかもしれないが、IHに家長と大島を置ける人選は魅力。反面アンカーの素質を現在の田中碧が持っているかは未知数だし、ボール非保持の形として、家長を前に出した442になる形もあるようだが、それを90分間という時間の中でどう描いているか。またGKがソンリョン、安藤、丹野という陣営である以上、DFラインは高く設定することは無理といってもいい。そうなると山村のポジションが無い気もするが…。
横浜F・マリノス
IN
GK 梶川 裕嗣→徳島ヴォルティス
DF 山本 義道→ツエーゲン金沢
DF 前 貴之→レノファ山口FC
MF 仙頭 啓矢→京都サンガFC
MF 水沼 宏太→セレッソ大阪
MF 杉本 竜士→徳島ヴォルティス
FW オナイウ 阿道→浦和レッズ
OUT
GK 杉本 大地→ジュビロ磐田
DF ドゥシャン→徳島ヴォルティス
DF 栗原 勇蔵→現役引退
MF マテウス→名古屋グランパスエイト(Loan Back)
MF 泉澤 仁→ヴァンフォーレ甲府(Loan)
FW 李 忠成→京都サンガF.C
昨季最終盤から構想に入っていた中での放出選手は、第2GKの杉本、最終盤にワイドで貴重な働きをしたマテウスのみ。前所属先のトップスコアラーである水沼、オナイウを獲得。またJ2でも理論派のスタッフが在籍していたチームから選手を獲得。欧州化を図るチームに適した選手の補強に成功した。
念願のリーグ優勝を果たした昨季だが、長年ポステコグルーの右腕として働いていたピーター・クラモフスキーが、清水エスパルス監督に就任。また昨季ポステコグルー監督が言及しているように、専用のクラブハウス及び練習場の完成を待っている状態。過密日程である上に、近郊でオリンピックが開催されるストレスを、どこまで軽減出来るかがクラブとしての焦点になりそう。
システムはそのままだが、エリキの左ウイングや、近年右サイド起用がほとんどだった水沼宏太のトップ下など、新たな形も取り入れている。ハイラインを継続するとなると、GKを含めたターンオーバーが不可欠になるだけに、ターンオーバーを最大限活用したいところ。
横浜FC
IN
GK 六反 勇治→清水エスパルス(Loan)
DF 小林 友希→ヴィッセル神戸(Loan)
DF 志知 孝明→水戸ホーリーホック
DF マギーニョ→川崎フロンターレ(Loan)
MF 松尾 佑介→仙台大学
MF 手塚 康平→柏レイソル(Loan)
FW 一美 和成→ガンバ大阪(Loan)
OUT
DF 北爪 健吾→柏レイソル
DF 田所 諒→現役引退
MF 渡邊 一仁→愛媛FC
FW 戸島 章→大宮アルディージャ(Loan)
13年前同様に、ベテランと若手で構成したチームで昇格を果たした。ジョーカー的役割を担った戸島の移籍はあったが、京都でブレークした一美を獲得。J2屈指の左サイドバックである志知の獲得は大きいが、右サイドの主軸だった北爪の移籍はかなり痛い。川崎からマギーニョを獲得したが、守備と基礎技術に難がある分、守備の時間単が長くなると特徴が出ない選手ではある。出来るならば、守備で強さを出せる右SBを獲得したかった。
下部組織も力を付け、有望な大卒プレーヤーも1年目から活躍しているように、若い選手がスポットライトを浴びている。特に昨季はウイングが1on1で驚異的な威力を発揮した。そのサイドを担う松尾、中山に数多くのチャンスを与える必要がある。また彼らとはタイプの違う斉藤光穀、松浦といったニアゾーンでボールを受けることが出来る2列目も揃う。34試合である程度の失点数は致し方ないだけに、その分を得点数でカバーして残留を掴みたい。
湘南ベルマーレ
IN
GK 谷 晃生→ガンバ大阪(Loan)
GK 堀田 大暉→福島ユナイテッドFC
DF 石原 広教→アビスパ福岡(Loan Back)
DF 馬渡 和彰→川崎フロンターレ(Loan)
DF 大岩 一貴→ベガルタ仙台
MF 三幸 秀稔→レノファ山口FC
MF 茨田 陽生→大宮アルディージャ
MF 福田 晃斗→サガン鳥栖
FW 岩崎 悠人→北海道コンサドーレ札幌(Loan)
FW 石原 直樹→ベガルタ仙台
OUT
GK 秋元 陽太→町田ゼルビアFC(Loan)
DF 山根 視来→川崎フロンターレ
DF フレイレ→V・ファーレン長崎
DF 杉岡 大輝→鹿島アントラーズ
MF 菊地 俊介→大宮アルディージャ
FW 山崎 凌吾→名古屋グランパスエイト
FW タリク→AIKソルナ
パワハラ問題が不透明なまま迎えた移籍市場。主力の大量移籍も見込まれたが、当初から移籍の可能性があった杉岡、山根、山崎の3人。古巣復帰の菊地と、想定出来た範囲で抑えることは出来た印象。馬渡、三幸、茨田とボールを持てる選手に加え福田、岩崎という飛び出せる選手も獲得。それでもイチから構築しなければいけない部分が多く、新外国人も未知数なだけに、どのようにして得点を奪うかがポイントになりそう。
昨季は泥沼の状態から残留を果たしたのは見事だが、今季も厳しいシーズンになることは間違いなさそう。シャドーを置かず3142で挑むことになる。大卒ルーキーの舘がシャドーに入ることが濃厚であるように、実績問わず調子の良い選手を起用する方針は変わらず。課題は昨季ワースト2位を記録した失点数。前線とは違い3列目以下のポジションは固定したいが、今季獲得した選手はどちらかといえば攻撃性に特徴のある選手で、3列目よりも前は若い選手、もしくは今季加入した選手が多数。不用意なボールロスを無くし、相手の攻撃ターンを減らしたい。
清水エスパルス
NEW COACH
ピーター・クラモフスキー→横浜F・マリノスヘッドコーチ
IN
GK ネト・ヴォルピ→アメリカ・デ・カリ
DF ヴァウド→セアラーSC
DF 岡崎 慎→FC東京(Loan)
DF 奥井 諒→大宮アルディージャ
DF 金井 貢史→名古屋グランパスエイト
FW 後藤 優介→大分トリニータ
FW カルリーニョス→FCルガーノ
FW ティーラシン→ムアントン・ユナイテッドFC
OUT
GK 六反 勇治→横浜FC(Loan)
DF 松原 后→シント=トロイデンVV
DF 飯田 貴敬→京都サンガF.C
DF 二見 宏志→V・ファーレン長崎
MF 楠神 順平→契約満了
FW ドウグラス→ヴィッセル神戸
飯田、ドウグラスの移籍によって得た移籍金で、ティーラシンやヴァウドなどの外国人を獲得。ただ金井獲得の際に、名古屋に移籍金を支払ったのは経緯を考えても勿体ない。DFラインの主力2人と右SBのバックアップの移籍があった分の補充は完璧で、課題だった前線の層の薄さも補充出来た。監督としては横浜FMのHCだったクラモフスキーを招聘。モチベータータイプの篠田氏が元のヘッドコーチに戻り、強化部には大熊清氏が就任。そして社長には、単体赤字経営が続いていたNPB千葉ロッテマリーンズを黒字化し、前期も推定8億円の営業利益をもたらした山室晋也氏を招聘。千葉と静岡では営業対象が異なる部分はあるが、左伴前社長同様、清水にポジティブな影響をもたらすことに期待したい。
あくまで横浜FMを題材とすると、ボランチで捌ける選手が手薄。これまでとは違ったかなりチャレンジな取り組みをするだけに、どこまでフロントやサポーターが我慢出来るか。選手の質そのものは揃っているだけに、熟成を待ちたい。
名古屋グランパス
IN
MF 稲垣 祥→サンフレッチェ広島
MF 秋山 陽介→ジュビロ磐田(Loan Back)
MF マテウス→横浜F・マリノス(Loan Back)
MF 阿部 浩之→川崎フロンターレ
FW 相馬 勇紀→鹿島アントラーズ(Loan Back)
FW 山崎 凌吾→湘南ベルマーレ
OUT
MF 杉森 考起→徳島ヴォルティス(Loan Back)
MF 和泉 竜司→鹿島アントラーズ
FW 赤崎 秀平→川崎フロンターレ(Loan Back)
風間体制からフィッカデンティ体制と、ほぼ真逆の体制交代をシーズン途中に選択した昨季。風間体制に馴染めなかった相馬、マテウスに加えて、稼働率に問題がある米本のポジションに稲垣、和泉の移籍した穴に阿部、フィジカルと走力のある山崎を獲得。山崎はフィッカデンティ体制では重要な役割を果たすかもしれない。
4312だけでなく、4231も採用している。生粋なワイドアタッカーであるマテウスを戻した時点で、フロントは4231や433を構想していると予想していたが、それならばフィッカデンティじゃなくても良いのでは?と思わなくもないが・・・。
また長谷川アーリアジャスールが長期離脱と、中盤から飛び出せる選手を序盤戦は欠くことに。ルヴァン杯開幕戦では、4231の1トップには山崎ではなく、ワイドプレーが得意な前田直輝を起用するなど、未だ発展途上なところはある。またコンディションが未知数な選手が多い反面、登録プレーヤーは28名と少数精鋭なだけに、残りの移籍市場で1~2名の補強の動きはあるかもしれない。
ガンバ大阪
IN
GK 一森 純→ファジアーノ岡山
DF 昌子 源→トゥールーズFC
DF 新里 亮→ジュビロ磐田(Loan)
DF オ・ジェソク→FC東京(Loan Back)
MF 小野 裕二→サガン鳥栖
MF 市丸 瑞希→FC岐阜(Loan Back)
OUT
GK 谷 晃生→湘南ベルマーレ(Loan)
GK 林 瑞輝→レノファ山口FC(Loan)
MF スサエタ→メルボルン・シティ
MF 高江 麗央→レノファ山口FC(Loan)
移籍している選手で痛手と言えるのは、第2GKの林と高江のみ。その代役として一森、課題だったDFラインに新里、FC東京からオ・ジェソクをローンバックさせて、DFラインとサイドの手薄さをカバー。鳥栖から小野を獲得し、2.5列目の層を一気に厚くすることに成功。これで昨夏復帰したものの、本来のパフォーマンスが取り戻せなかった井手口も安泰ではなくなった。
そしてトゥールーズから獲得した昌子。移籍金1億円という報道が事実ならば、トゥールーズでは今後起用する見込みが無いことはもちろん、元値で売却出来る見込みも少ないということなのだろう。確かに右足首の負傷からの復帰は未知数ではあるし、今季は試運転のような形になるかもしれないが、来季以降にでもパフォーマンスを取り戻すことが出来たら、とてつもない補強になる。
これまで同様の3142だが、アンカーの人選に四苦八苦する序盤になりそう。特に宮本監督が井手口をアンカーで起用したい意向がありそうだが、その場合はかなりの矯正を強いることになる。今季獲得した昌子だが、オリンピック前後での復帰が現実路線か。小野瀬のFW起用に伴い、パトリックが開幕時点では4番手を争っているように、前線の豊富さはリーグ屈指。後はゲームプランをスタッフ陣営がどのように描くことが出来るか。近年とは違い、結果を残すには十分な戦力は揃っている。
セレッソ大阪
IN
GK アン・ジュンス→鹿児島ユナイテッドFC(Loan Back)
DF 庄司 朋乃也→大分トリニータ(Loan Back)
DF 小池 裕太→シント=トロイデンVV
MF 前川 大河→アビスパ福岡(Loan Back)
MF 坂元 達裕→モンテディオ山形
MF 西川 潤→桐光学園高校
FW 豊川 雄太→KASオイペン
OUT
GK 丹野 研太→川崎フロンターレ
DF 舩木 翔→ジュビロ磐田(Loan)
DF 藤本 康太→現役引退
MF 田中 亜土夢→契約満了
MF 水沼 宏太→横浜F・マリノス
陣営が求めていた左利きアタッカーとして、山形で異彩を放ったドリブラーの坂元、高校生No.1プレーヤーの西川潤を獲得。徳島、福岡で実績を積んだ前川、18年金沢ではJ2ベストイレブン級の働きを見せた庄司、鹿児島で高い評価を得たアン・ジュンスをローンバック。ベルギーで活躍していたものの、今季出場機会に恵まれていなかった豊川の補強や、ブルーノ・メンデスのローン延長など、課題だったFW陣の整備にも成功した。一方で右サイドを務めた水沼宏太、田中亜土夢が移籍。U-23で右サイドを担った斧澤も北九州へ移籍したことで、右サイドの陣営が一気に違う形となった。
リーグ最少失点を記録したDF陣に加えて、前線のバリエーションも多彩な顔触れになったロティーナ体制。守備はある程度計算出来る反面、トランジションゲームに持ち込まない為、どうしても大量得点は望めない。その為FW陣の奮起が必要となるが、優勝を目指すとすれば、軸となるブルーノ・メンデスが15ゴール以上は必要になる。そこに柿谷や清武など、昨季から復調の兆しを見せるアタッカーがどこまで存在感を発揮出来るか。
ヴィッセル神戸
IN
DF 山川 哲史→筑波大学
DF 菊地 流帆→レノファ山口FC
DF 初瀬 亮→アビスパ福岡(Loan Back)
FW ドウグラス→清水エスパルス
OUT
DF ジョアン・オマリ→FC東京
DF 那須 大亮→現役引退
FW ウェリントン→契約満了
FW ダビド・ビジャ→現役引退
FW ルーカス・ポドルスキ→アンタルヤスポル
2人のスターがチームを離れ、精神的支柱だった那須も現役引退。酒井高徳の加入により福岡へローン移籍した初瀬だが、福岡でも本来のパフォーマンスを取り戻せなかった。
那須、オマリが移籍し、東京五輪を目指す小林が横浜FCへ期限付き移籍したCBには、山口で飛躍の1年となったファイター型CBの菊地、ユニバーシアード代表で育成年代出身の山川を獲得。更に清水からドウグラスを獲得。
他クラブからの即戦力補強は昨季までとはいかなかったが、噂になっているダヴィド・シルバ以外にも、古橋のようにJ2で活躍している選手を今夏移籍市場で獲得する動きはあるかもしれない。年齢編成のバランスが取れた中でのフィンク体制2年目。昌子源(G大阪)の補強に動いたようだが、現段階でも足りているので、単純に補強ポイントではなかっただろう。
実質的なオフがごく僅かで、選手の入替も最小限に留まったこともあり、ベースはそのまま。コロナウイルスの影響でACLグループリーグの試合日程が不透明だが、過密日程であることは変わりない。天皇杯からのACL出場となると、3月は耐えることが出来ても、4月で心身ともに疲労がモロに出てしまう。それは選手だけでなく分析担当やスタッフもそうで、リカバリーメニューすらも出来ない時期も来る。その時に筆頭すべきなのが、安井や藤谷はもちろん、短時間でチャンスを掴む必要のある若手プレーヤー。ACLのアウェイボーナスである韓国遠征(移動が楽&入国審査等の手続きもノーストレス)を開幕前に消化したのが、吉と出るか凶と出るか。
サンフレッチェ広島
IN
GK 増田 卓也→FC町田ゼルビア(Loan Back)
DF 櫛引 一紀→名古屋グランパスエイト
MF エゼキエウ→ボタフォゴFR
MF 茶島 雄介→ジェフユナイテッド千葉(Loan Back)
MF 浅野 雄也→水戸ホーリーホック(Loan Back)
FW 永井 龍→松本山雅FC
OUT
DF エミル・サロモンソン→アビスパ福岡(Loan)
MF 稲垣 祥→名古屋グランパスエイト
MF 吉野 恭平→ベガルタ仙台
FW 渡 大生→大分トリニータ
愛媛FCで昨季MVP級の働きをし、甲府からのオファーもあった長沼洋一は、期限付き移籍延長という形で落ち着くことに。大迫の日本代表、林卓人が負傷続きということもあり、4年ぶりに増田が復帰。その他、櫛引以外の即戦力は攻撃的なプレーヤーが揃った。反面3列目の補強はユースから昇格した土肥のみ。稲垣の移籍の穴をどのように埋めるかが焦点になる。
城福体制3年目。野上、荒木、川辺といった選手が育ってはいるが、ピッチ上に何かを落とし込める監督ではない為に、徐々に内容の乏しさが露呈され始めた昨季。永井やレアンドロ・ペレイラ、ハイネルなど、フィジカルと走力に持ち味のある選手を昨季から揃えているように、城福色が強化面からも出てきている。
昨季の内容が続くようだと、現体制を維持することは難しくなるが、相手陣ではより選手の閃きの色を強くする模様。決め事がハッキリとしていない分、ボールの失い方も統一出来ないだけに、守備陣にとってはタフなシーズンになるかもしれない。
サガン鳥栖
IN
GK 守田 達弥→松本山雅FC
DF エドゥアルド→松本山雅FC
DF 宮 大樹→ヴィッセル神戸
DF 森下 龍矢→明治大学
DF 内田 裕斗→徳島ヴォルティス
MF 梁 勇基→ベガルタ仙台
MF 小屋松 知哉→京都サンガF.C
FW チアゴ・アウヴェス→全北現代モータース
FW レンゾ・ロペス→プラサ・コロニア(Loan Back)
OUT
DF 高橋 祐治→柏レイソル
DF 三丸 拡→柏レイソル
DF 安在 和樹→FCレノファ山口(Loan Back)
DF 金井 貢史→名古屋グランパスエイト(Loan Back)
DF 藤田 優人→ヴァンフォーレ甲府
MF 小野 裕二→ガンバ大阪
MF 福田 晃斗→湘南ベルマーレ
FW クエンカ→ベガルタ仙台
昨夏大久保が移籍したGKに守田。エドゥアルド、宮と左利きのCBを2人、徳島で左CB、SB、WBをこなした内田。他クラブでの実績もあるチアゴ・アウヴェス、レンゾ・ロペスと、Jリーグを経験している両FWを獲得。またアタッカーでは神戸との争奪戦の末に小屋松を獲得し、ユニバーシアード代表の森下、林という2人の大卒のみならず、鳥栖U-18から3人を昇格。移籍した穴はあるが、その分の補充は出来ているだろう。
昨季同様にワイドアタッカーを配置した3トップで挑む。中盤の構成及びサイドバックで試行錯誤しているようだが、原がどちらかで収まれば割とスムーズに話は楽になりそう。後は馬力のあるチアゴ・アウヴェスと高さのあるレンゾ・ロペスの起用法。前線は金崎を軸に回すことになるだろうが、レンゾ・ロペス、チアゴ・アウヴェス共に昨季の所属先では満足のいく活躍は出来なかった。アンカーに配置されるパク・ジョンスなど、昨季チャンスが少なかった選手の奮闘も必要になる。
ユニフォームの胸スポンサーであったDHCの撤退など、近年ピッチ外の課題も浮き彫りになっているだけに、フロントがどこまでサポート出来るかが鍵となる。
大分トリニータ
IN
GK 吉田 舜→ザスパクサツ群馬
DF 香川 勇気→V・ファーレン長崎
DF 小出 悠太→ヴァンフォーレ甲府
MF 町田 也真人→松本山雅FC
MF 野村 直輝→徳島ヴォルティス
MF 佐藤 和弘→ヴァンフォーレ甲府
FW 高澤 優也→ザスパクサツ群馬
FW 渡 大生→サンフレッチェ広島
FW 知念 慶→川崎フロンターレ(Loan)
OUT
GK 小島 亨介→アルビレックス新潟(Loan)
DF 庄司 朋乃也→セレッソ大阪(Loan Back)
MF 嶋田 慎太郎→大宮アルディージャ(Loan Back)
MF 伊藤 涼太郎→浦和レッズ(Loan Back)
FW オナイウ 阿道→浦和レッズ(Loan Back)
FW 後藤 優介→清水エスパルス
資金力が劣る部分を、昨季同様にJ2・J3で活躍した選手&J1で出場機会が限定されている選手で固めた。特に徳島から獲得した野村は、新たな司令塔として注目したいところ。加入したほとんどの選手が期限付き移籍満了となった反省からか、しっかりと完全移籍で獲得出来る選手をターゲットに、各ポジションの補強となった。
オナイウ、後藤とFWの移籍があったのは痛いが、川崎で得点こそあるものの、選手層の厚さに悩まされていた知念、城福体制にフィットしなかった渡、J3で飛躍の年とした高澤と、特徴の違った選手を補強。外国人枠を大きく使う資金が無い分、狙いを定めた補強が出来たといってもいい。
昨季は降格候補に挙げられる中、大きなインパクトを残した片野坂体制。ボール保持率が高い反面、フィニッシュまでの精度に欠くことが多かったが、それを野村や知念といった新加入選手によって、どこまでプラスを生み出せるか。昨季リーグ6位を記録したDF陣の入替はほぼなく、契約上による出場不可という縛りも少ない今季。攻撃の部分の強度を強めて、安定して勝点を奪えるチームを作りたいところ。
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