ポジション別総括(ピンクは大阪学芸高校女子サッカー部)
ゴールキーパー
石田 心菜
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1192分
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山下 莉奈
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1058分
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福永 恵梨香
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360分
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西中 麻穂
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序盤は福永、中盤は山下、その後は石田と3人で戦い抜いた。山下の離脱、またチャレンジリーグが9~12位決定戦に回った影響で、福永のレディース合流が遅れたこともあっての石田起用であったが、試合をこなす度に成長を見せた。ビルドアップやフィジカル面での課題は残すものの、高校2年生で2部のレベルを体験出来たのはかなり大きい。来年は3年生で去就は未定ながらも、それ以降の活躍にも期待したい。
20年展望
ガールズに最低1人は送り込まないと運用的に厳しいということもあり、来季も厳しい1年になる。ルール改正が功を奏したのか、ゴールキック時にPA内でボールを受けるようになったことで、キックの精度の低さを誤魔化すことは出来ているが、何年も同じ課題を挙げている訳にもいかない。
また石田を除く17歳以下のGKの絶対数が少ないだけに、数年先を考えた場合、中学生年代は1学年に1人は揃えて欲しいところ。
右センターバック
筒井 梨香
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1780分
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田畑 晴菜
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1614分
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左センターバック
松原 優菜
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1778分
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松本 奈己
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335分
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脇阪 麗奈
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林 穂之香
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朝倉 加奈子
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速水 リカコ
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筒井、松原が主軸であったが、2人が揃ってフルタイム出場を果たしたのは14試合のみ。更に松原は左サイドバックでの出場もあったので、実際はもう少し少ない。
どちらかが欠場する試合が多い中、田畑が存在感を発揮。不安定なプレーやミスもあったが、空中戦の強さを武器にU-19アジア選手権にも飛び級で選出された。松本奈己もU-17アジア選手権に選出。ボランチとの併用となったが、入替戦2ndlegでは筒井の負傷交代で入り堂々のプレー。来季はセンターラインを脅かす存在として期待したい。
20年展望
田畑、松本奈が年代別代表ワールドカップそれぞれ9月、11月に離脱する可能性があるので、その期間とにかく怪我人だけは出したくない。
17歳以下の成長も著しい反面、選手層は薄いだけに、林を一時的にセンターバックで起用するなどのオプションは来季も継続しそう。
右サイドバック
宮本 光梨
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1157分
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藤原 のどか
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759分
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井上 陽菜
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673分
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古澤 留衣
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河岸 笑花
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昨季ボランチとしても成長を遂げた井上陽菜が、昨季最終節に大怪我。また中盤以降同ポジションのレギュラーの座を掴んだ善積わらいが、1月のU-18選手権で大怪我。昨季開幕スタメンを飾った前川も離脱期間が長引いたことで、開幕前から3人の右サイドバックが離脱し、古澤以外が計算出来る選手がいないという異常事態に。
それでも怪我人をカバーすることが出来たのは、チーム2位タイの4アシストを記録した藤原のどか。派手さはないものの、キック精度と視野の広さでビルドアップの起点にもなっていた宮本と、サイドバックが本職ではないものの、しっかりと怪我人の穴を埋めた選手達の頑張りだろう。
井上が復帰して以降は井上が安定したプレーを披露。結果的にみれば、各々が上手く一長一短を補えた。
20年展望
善積が皇后杯にリザーブ入りし、前川も公式戦復帰戦を飾った。またガールズで主戦を務めた浅山茉緩がU-16アジア選手権に選出。ウィークポイントの一つであったポジションではあるが、頭角を現すプレーヤーがガールズから続々と出てきているだけに、上手く2種登録を使いながら競争して欲しい。
左サイドバック
小山 史乃観
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900分
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森中 陽菜
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脇阪 麗奈
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松原 優菜
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北村 菜々美
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宮本 光梨
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小原 愛生
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昨季まで北村が務めていたが、松原志歩の移籍、森中の離脱で左サイドハーフが手薄に。その為北村を2列目で起用することになったが、それが出来るきっかけを作ったのが中学3年生の小山。視野の広さやドリブル技術、スピード、サイドプレーヤーとしての素質とどれを取っても、同世代では間違いなくNo.1だろう。
小山、北村不在時は脇阪や松原も務めたが、そうなると他のポジションが手薄になってしまうなど、選手層にはやや不安を残してしまった。
20年展望
U-17日本代表はもちろん、年齢的にフィジカル面が完全に出来ていない小山。2020年だけでなく、それ以降を考慮して、ある程度のプレータイム制限は必要になるかもしれない。 その場合は北村が基本軸になるだろうが、他のポジションで出場機会が限定されているプレーヤーの起用も、あり得るかもしれない。
ボランチ
林 穂之香
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2610分
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脇阪 麗奈
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2480分
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古澤 留衣
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河岸 笑花
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宮本 光梨
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松本 奈己
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セレッソにとって絶対的な2人。林、脇阪と出場時間トップ2を飾った。
脇阪は1部ではファウルで止めることもあり、注意を受けるシーンも度々見られたが、2部ではボールハンティングにおいて敵なし状態。林はカップ戦決勝、入替戦2ndlegなど、昨季の鬱憤を晴らすがごとく大暴れ。間違いなく今シーズンのセレッソ大阪堺レディースのMVPだろう。
一方バックアップだが、リンクプレーが得意な選手でも、強度の面で不足してしまい、オープンな展開以外では劣勢になってしまった。この辺りは来季への課題か。
20年展望
軸は間違いなく脇阪、林。ここが崩れるとチームがかなり厳しくなる。ただ今後を考えると、カップ戦等で18歳以下に経験を積ませたいポジションではある。右サイドバック同様、2種登録制度を上手く使いながらシーズンを戦いたい。
右サイドハーフ
野島 咲良
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1999分
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古澤 留衣
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1246分
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脇阪 麗奈
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藤原 のどか
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高和 芹夏
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百濃 実結香
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左サイド以上に固定出来なかったポジション。野島は両サイドでの起用が増え、少しやりにくさを感じただろうし、古澤もこのポジションでの起用そのものが今までほとんど無かった(はず)。
2列目が本職のプレーヤーが少ない分、試行錯誤をしたところではあるが、この2年同じ問題に直面しているだけに、そろそろ打開策を見つけたい。
20年展望
守備面は特に問題ないが、ゴールに直結する数字という面では、現状でも少し物足りなさは残る。サイドバックでも述べたが、右サイドには楽しみなプレーヤーがガールズにいる分、上手く2種登録制度を使いながら、戦力の底上げを図りたい。
左サイドハーフ
北村 菜々美
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1914分
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森中 陽菜
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525分
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高和 芹夏
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508分
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野島 咲良
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昨季まで松原志歩が務めたポジション。開幕は森中を軸に動いたが、その森中もフル稼働とはいかず、右サイドの野島やガールズから高和を上げて起用。左サイドバックに小山が定着したことによって、北村を1列前で起用出来るようになったことで、固定して戦えるようになった。
20年展望
期限付き移籍中の松原の去就にも関係するが、そろそろ次世代の選手が出てきて欲しいポジションではあるだけに、小山以外にも高和など、U-18世代をカップ戦等で上手く起用したい。
セカンドトップ
宝田 沙織
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1766分
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北原 朱夏
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147分
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岩本 まりの
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107分
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北村 菜々美
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野島 咲良
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矢形 美優
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百濃 実結香
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高和 芹夏
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ワールドカップや終盤戦の怪我の影響で出場時間が短く、徹底的なマークにあった宝田ではあるが、14ゴール7アシストと、2部では格の違いを見せることに成功。大阪学芸高校登録で唯一100分越えを飾った岩本も、初出場で初ゴールを記録した。
20年展望
宝田が不動であるのは変わりないが、バックアップは来季の加入が内定している岩本の復帰待ちになる分、ターンオーバー等の場合は他の選手を2トップで起用することになるか。
入替戦でスタメン出場を果たした北原は、今季アカデミーで大活躍。フィジカル面を考慮すると1部は時期尚早に見える分、まずはガールズでの常時活躍を期待したい。
入替戦でスタメン出場を果たした北原は、今季アカデミーで大活躍。フィジカル面を考慮すると1部は時期尚早に見える分、まずはガールズでの常時活躍を期待したい。
センターフォワード
矢形 美優
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2166分
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田中 智子
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802分
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浜野 まいか
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426分
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宝田 沙織
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田畑 晴菜
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攻撃陣トップの出場時間を記録した矢形だが、9ゴール4アシストと、数字以外の貢献度が高いとはいえ、少し物足りなさは残る。離脱期間が長かった田中智子も3ゴール1アシストと、本来の実力が発揮出来たとは言えない。
その中で奮闘したのが、昨季の最終節でレディース初出場を飾った浜野まいか。ガールズ及び年代別代表、レギュレーションの関係上、常にレディースに帯同出来た訳ではないが、短い時間で4ゴール1アシストを記録。その他パワープレー要員で田畑がCFに入るなど、手駒に限りはあったとはいえ、ある程度柔軟に起用法が見られたポジションではある。
20年展望
宝田へのケアが集中する分、このポジション次第では2部での爆発力を1部でも再現出来る。田中智子が9月、浜野が11月とそれぞれ年代別代表に招集される可能性があるので、シーズン後半は矢形の爆発力が鍵を握るだろうし、1部でも通用する力は持っているだけに、公式戦2桁ゴールは目指したいところ。
チーム総括
全体的に怪我人が続出したにも関わらず、見事に昇格を決めることが出来た。ただこれを不運と捉えるのは少し違う。昨季2000分以上のプレー時間があった善積わらいを、年始から始まるU-18クラブユース選手権でもフル稼働させて、準決勝で今季絶望となる負傷という結末を招いてしまった。U-18クラブユースも大事ではあるが、高校1年生が大人相手に2000分以上プレーしたのだから、せめてフル稼働ではなく、時間をある程度制限すべきだった。
またPart1でも触れたが、今季のカップ戦優勝及び2位での昇格は、大阪学芸高校女子サッカー部の選手の存在無しでは、成し遂げることが出来なかっただろう。最後の冬の公式戦での優勝を、心から祈っています。
来季に向けて…
開幕前に展望を書けたら書くが、岡本三代氏の退任が発表された。レディースの監督というより、ガールズ世代の印象が強いが、今のセレッソレディース、ガールズの礎を築いた第一人者であることは忘れてはならない。またどこかでお逢いしましょう。
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